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小さくて軽くて、高コストパフォーマンスのPEN入門機――オリンパス「E-PM1」(3/4 ページ)

» 2011年10月07日 08時30分 公開
[永山昌克,ITmedia]
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上位モデルに劣らない画質とAF速度

 電源ボタンを押すと素早く起動し、液晶モニタにライブビューが表示される。AFは、上位機「E-P3」やE-PL3と同じく「FAST AFシステム」に対応し、ほぼ無音でスピーディな合焦を実現している。AFエリアは画面内の好きな位置に移動でき、追尾AFや顔検出、瞳検出AFなども利用できる。

 特殊効果を加えて撮影する「アートフィルター」機能は、ポップアート/ファンタジックフォーカス/ラフモノクローム/トイフォト/ジオラマ/ドラマチックトーンの全6種を搭載する。1回の撮影で、効果の異なる複数のアートフィルターを適用するアートフィルターブラケットや、動画でのアートフィルターの利用にも対応している。

 そのほか、全レンズに対応したボディ内手ぶれ補正機構や、秒間5.5コマの連続撮影、フルHDの動画モード、23種類のシーンモード、5種類のマルチアスペクト、多重露光などの機能を備える。

 撮像素子には、E-PL3と同じく4/3型有効1230万画素のハイスピードLive MOSセンサーを搭載する。画像処理エンジンは「TruePic VI」で、最高感度はISO12800に対応。初期設定では、シャープネスが適度に強調された見栄えのいい画質を得られる。高感度の性能も良好で、ISO800くらいまではノイズが気にならずISO1600でも実用レベルといえる。

 E-PM1はシリーズのローエンドの位置付けになるが、画質やAF速度は上位モデルと同等であり、コストパフォーマンスは非常に高い。個人的には、価格がやや高くなっても、ひとつ上のクラスのE-PL3の可動モニタに魅力を感じているが、モニタにこだわらないのであればE-PM1がおすすめ。コンパクトデジカメから一歩進み、レンズ交換の楽しみを手軽に味わいたい人に最適だ。

作例

photo 絞り優先AE(F2.8 1/4000秒) 露出補正:−1.0 ISO200 ホワイトバランス:オート ピクチャーモード:Natural 焦点距離:45ミリ レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」
photo 絞り優先AE(F8 1/2000秒) 露出補正:−1.3 ISO200 ホワイトバランス:オート ピクチャーモード:Natural 焦点距離:37ミリ レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R」
photo 絞り優先AE(F8 1/500秒) 露出補正:−0.3 ISO200 ホワイトバランス:晴天 ピクチャーモード:Vivid 焦点距離:29ミリ レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R」
photo 絞り優先AE(F5 1/40秒) 露出補正:−0.3 ISO200 ホワイトバランス:晴天 ピクチャーモード:Natural 焦点距離:14ミリ レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R」
photo 絞り優先AE(F1.8 1/30秒) 露出補正:±0 ISO800 ホワイトバランス:カスタム ピクチャーモード:Vivid 焦点距離:45ミリ レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」
photo 絞り優先AE(F1.8 1/25秒) 露出補正:±0 ISO640 ホワイトバランス:晴天 ピクチャーモード:Natural 焦点距離:45ミリ レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」
photo 標準ズームの開放値で撮影。絞り優先AE(F5.6 1/100秒) 露出補正:−1.0 ISO500 ホワイトバランス:オート ピクチャーモード:Vivid 焦点距離:41ミリ レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R」
photo 中距離単焦点レンズの開放値で撮影。絞り優先AE(F1.8 1/320秒) 露出補正:−1.0 ISO200 ホワイトバランス:オート ピクチャーモード:Vivid 焦点距離:45ミリ レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」

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