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» 2011年10月14日 09時55分 UPDATE

長期試用リポート:「PENTAX Q」第3回――ナノ一眼でユニークな動画を楽しむ

今回はPENTAX Qの動画まわりをチェックしてみたい。豊富なエフェクトやインターバルなど、“Qならでは”動画撮影にも感じられる

[ITmedia]

 PENTAX Qの長期試用リポート第3回、今回はPENTAX Qの動画まわりをチェックしてみたい。

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 PENTAX Qはこれだけ小さなレンズ交換式デジタルカメラながら、フルハイビジョンの動画撮影機能も備えている。動画の映像コーデックはMPEG-4 AVC/H.264でフレームレートは30fps。記録サイズは1920×1080ピクセルのフルハイビジョンのほか、1280×720ピクセル、640×480ピクセルから選択できる。ただ、録音はモノラルとなる。

 背面に録画ボタンは用意されておらず、録画する際にはモードダイヤルを「動画」にあわせてから行う。露出はオートのほか、シャッタースピード/絞り値/ISO感度を任意に設定してのマニュアル撮影も可能。マニュアル撮影時には電子ダイヤルがシャッタースピード、露出補正ボタンが絞り値の調整となる。

photophotophoto 撮影モードダイヤル「動画」時のメニュー。電子式手ブレ補正も備える。記録サイズの選択は可能だが、ビットレートは選べない

 オート撮影時には撮影開始前のシャッターボタン半押しでフォーカス動作が行われるのだが、撮影中にはオートフォーカスが機能しないので、激しく動く被写体にピントを合わせ続けるのは困難。ただ、特にキットレンズ「01 STANDARD PRIME」を使った場合、被写界深度が浅くならないため、厳密にピントの正確さを求めるのでなければあまり気にならないのも事実である。

 マニュアルには記載されていないが、録画したファイルを確認してみるとフルHD動画のビットレートは約13Mbpsだった。このビットレートでは電車などの動体を撮影した際のノイズがかなり目につく。大容量メモリカードの価格低下も著しい昨今、ここはもう少し上の設定となっていても良かったのではないだろうか。

 豊富に用意されている各種フィルター機能は動画撮影にも適用できる。これらは「INFO」ボタンから呼び出して適用するほか、「MENU」からも適用できる。MENUからの適用だとライブビューで効果を確認しながら選択ができる。本体前面のクイックダイヤルから適用できるスマートエフェクト/カスタムイメージ/デジタルフィルターも有効なほか、各種効果の重ねがけも可能で、その場合にはMENUから効果を適用することになる。独特の雰囲気を映像に与えることが得意な機種といえる。

photophotophoto 「INFO」ボタンから呼び出せる設定画面。電子ダイヤルでカスタムイメージ/デジタルフィルターを適用できる(写真=左)、「MENU」ボタンから適用ならば効果はライブビューで確認できる(写真=中)、本体前面のクイックダイヤルからクロスプロセスを適用(写真=右)

 他の動画撮影可能なミラーレスカメラにはあまり見られない特徴的な機能としては、動画のインターバル撮影機能がある。撮影間隔と撮影時間、開始時間が設定可能で、室内の飼い猫の様子を留守中にとらえる、窓際に置いて外の様子を定点観測するなどの使い方が可能だろう。

 この場合、動画の撮影容量が4Gバイトに達する、あるいはカード容量がいっぱいになる、1ファイルあたりの記録時間が25分になるのいずれかを満たすと撮影が中断するほか、バッテリー容量もそう多い方ではないので、インターバルの動画を撮影する際にはこれらの条件に気を配る必要がある。


photo フィルター類は重ねがけも可能。写真はクロスプロセス&HDRの重ねがけ

 豊富なフィルターやインターバル機能など、思いのほか多機能なPENTAX Qの動画撮影機能だが、撮影中にAFが機能しないのは動画撮影カメラとして見た場合、痛い。他のミラーレスカメラでは多くが自動もしくはシャッターボタン半押しで動画撮影中の再フォーカス動作が行えるだけに、ここはなんとか改善してもらいたいと感じてしまう。ただ、フィルターやカスタムイメージ、それにインターバルなどさまざまな機能を組み合わせていくと思いのほかユニークな映像も撮影可能だ。やはり動画撮影においても“本気で遊べる”懐の深さがあるといえるだろう。

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