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» 2011年10月20日 11時00分 UPDATE

今日から始めるデジカメ撮影術:第145回 ポートレートとレンズの関係 (1/3)

涼しくなって、散歩の楽しい時期なので、今回はポートレート三昧。デジタル一眼を手にしたならポートレートを撮ろう、単なる記念写真じゃないポートレートを撮ろう、という話だ。

[荻窪圭,ITmedia]

 夏も終わり、お散歩が楽しい季節になってきた。だから今回はポートレート三昧。デジタル一眼を手にしたならポートレートを撮ろう、一眼らしい単なる記念写真じゃないポートレートを撮ろう、という話だ。

 どうせならポートレートが楽しいレンズをつけてそれらしく撮ってみたい。

ポートレートは明るいレンズがお勧め

 まず持って行くレンズを決めよう。大事なのは焦点距離。基本中の基本ということで、ズームレンズを使って顔の写りがこれだけ違うという話から。

photophotophoto 左から26ミリ相当(広角)、52ミリ相当(標準)、127ミリ相当(望遠)

 同じ顔だけど、立体感が違う。広角だと顔の真ん中がぐぐっと前に出てきて、ちょっとゆがんで写るし背景も広く写る。望遠だと顔がかなりフラットな感じになる。標準とはよくいったもので、これがかなり見た目の印象に近い。だから人を撮るなら、標準から中望遠あたりがいいのだ。

 広角レンズを使うときは、その広角感を生かして、背景を広く入れたり、アングルを変えたりすると面白くなる。

photo 広角レンズで青空を背景に

 でもさっとスナップ写真を撮るなら標準域で。次は絞り値だ。

photophoto 左がF5.6、右がF1.6

 同じ位置で撮っても、絞り値が違うとこれだけ雰囲気が変わる。絞り込むと背景の街がかなりはっきりしてきて、街中で撮った感が出る。絞りを開くと背景のボケが大きくなって、彼女が浮き出てくる。これはマイクロフォーサーズのカメラで撮ってるけど、APS-Cサイズの一眼レフだともっと背景が大きくボケる。

 だからポートレートを撮るときは絞りを開ける明るいレンズが欲しい。でもズームレンズでそういうのはない。仮にあったとしても聞いたこともないような値段と大きさである。よって、軽くて明るい標準域あたりの単焦点レンズをひとつ持つべし、ってことなのだ。

 絞りを大きく開いて撮ると、ピントの合う範囲が狭くなる。だから背景がボケるんだけど、その代わり、ピントがシビアになる。ちゃんとピントを合わせる場所を狙うべし。

 基本は「手前側の目」だ。特に意図がない限りそこに合わせるといい。もはや「顔」という漠然とした広い範囲ではおいつかないのである。顔のアップを撮るならなおさらだ。

photophoto 左目にピント(写真=左)と右目にピント(写真=右)

 明るいレンズのメリットはもうひとつある。絞りを開くとその分シャッタースピードを上げられる(あるいはISO感度を上げなくて済む)ということ。例えば室内で撮るとき。

photophoto

 どちらもF1.8で、1枚目は外光が当たる感じで撮ったのでISO400で1/250秒、2枚目は半逆光なので1/60秒。これが標準ズームだと絞りを開放にしてもF3.5なので、シャッタースピードがそれぞれ1/60秒、1/15秒と落ちちゃうからね。

 というわけで、手頃な明るいレンズを1本持つべし。今回はほとんどの写真をパナソニック「DMC-G3」と「LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.」、もしくはニコン「D7000」と「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」「Ai AF NIKKOR 50mm f/1.8D」という明るい単焦点レンズで撮ってみたのだ。

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