ソニーのレンズ交換式デジカメ「α」シリーズの新顔として「α77」が登場した。昨年発売された「α55」(レビュー)の上位製品にあたり、独自のトランスルーセントミラーテクノロジーを継承しつつ、CMOSセンサーの高画素化や連写のスピードアップ、撮影機能の強化などを図っている。
トランスルーセントミラーテクノロジーとは、レンズから入った光を半透過ミラーを通過させることで、撮影時にミラーを動かさずに撮像素子に光を当て、高速連写やスムーズなAF駆動を可能にする仕組み。α77は、APS-Cサイズのセンサーを持つ製品では最も多い有効2430万画素のCMOSセンサーを搭載しながらも、最高で秒間12コマという圧倒的な連写スピードを実現。スポーツやポートレートなど動きのある被写体の撮影に役立つ。
一度に高速連写できる枚数は、JPEGエクストラファインで13枚、RAW+JPEGで11枚、RAWで13枚となる。その枚数以降も続けてシャッターを切ることは可能だが、画像の書き込み中は連写速度が低下する。シャッターチャンスを確実にとらえるには、やみくもに連写せず、タイミングを計ってシャッターを押すようにしたい。
AFは、11点のクロスセンサーを含む19点測距に対応する。今回は主にレンズキットに付属する標準ズーム「DT 16-50mm F2.8 SSM」を使ったが、動体に対してもてきぱきと合焦するAF性能を確認できた。室内などの薄暗いシーンではAFスピードが低下するが、測距できないケースはあまりなく、暗所でも実用的といえる。
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