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» 2011年11月14日 08時00分 UPDATE

ツボを押さえたタフネス系GPSデジカメ――ニコン「COOLPIX AW100」 (1/3)

いち早く搭載製品を投入したものの後が続かなかったニコンのGPSデジカメ。2011年に登場した「COOLPIX AW100」は後発だけあって、かなりツボを抑えた作りで、アウトドアデジカメが欲しい人、GPSデジカメが欲しい人にはかなり気になる製品だ。

[荻窪圭,ITmedia]

 いち早くGPS搭載デジカメ(2008年夏の「COOLPIX P6000」)を出しながら、1代限りでやめちゃったため、主要デジカメメーカーの中で唯一、GPS搭載機が現行モデルになかったニコンであるが、とうとう、2011年の秋に投入を果たしたのだ。それがオレンジ色がまぶしい(さらに迷彩色もある)、「COOLPIX AW100」だ。GPS搭載に加えて、ニコン初の防水耐衝撃モデルである。

photo ブラックのフレームにオレンジのパネルが印象的。他に、迷彩色、ホワイト、ブルーとけっこうカラバリは豊富だ。このクラスには珍しく、両吊りストラップなのがうれしい

 後発だけあって、かなりポイントを抑えた内容で、GPSはアシストデータ対応でその上、本体に地図も内蔵してるし、防水機では初の裏面照射型CMOSセンサー搭載でフルHD動画もOK。アウトドアデジカメが欲しい人、GPSデジカメが欲しい人にはかなり気になるカメラなのだ。

裏面照射型CMOS 1600万画素の力は発揮されたか

 まずはAW100のタフネス性能の話。耐水は水深10メートル(JIS/IEC保護等級8相当)、防じんはIP6X。約1.5メートルからの落下に耐える対衝撃性に、−10度の低温環境でも利用できる耐寒性と2011年のタフネスデジカメとして標準的なスペックだ。

photo 水にさらされるAW100。このようにしっかりと防水です

 他社防水モデル同様に、レンズが外にせりでない屈曲光学系の5倍ズームを採用。28〜140ミリ相当。屈曲光学系はレンズ径が小さくなることもあってか、F3.9-4.8とワイド端が暗い。

photo 正面から。レンズは屈曲光学系の5倍ズーム。その隣にGPSユニット

 レンズが暗いとISO感度を上げないと十分なシャッタースピードを確保できないケースが増えるので高感度に強い裏面照射型CMOSセンサーの採用はありがたいことだ。ISO3200までの高感度に加えて、フルHD動画やハイスピード動画も使える。

 ただし、裏面照射型高速CMOSセンサーの「高速性」を生かした機能……つまり手持ち夜景やHDRに代表される高速連写+画像合成を使った撮影機能は搭載されてない。これはちょっと残念な点。

 ということもあって、撮影機能はかなりシンプル。背面のカメラキーを押すと撮影モード画面になり、らくらくオート、各種シーンモード、スペシャルエフェクトモードなどを選択する。シーン自動認識オートである「らくらくオート時」は露出補正ができるほかはカメラ任せになる。通常のオートにするとISO感度やホワイトバランスなども調整できるけれども、COOLPIXの上位モデル(S8200やP300など)に比べるとその幅は狭い。

photo 背面から撮影時の画面。ディスプレイは3型/46万画素。画面にはGPS衛星の様子、撮影の方角なども表示される。右にはズーム、十字キーなどボタン類が。イマドキのオート系デジカメとしては多めだが分かりやすい

 基本的にオートで気軽に使うカメラだと思っていい。手ブレ補正もついてるし、動体検知でプログラムも調整してくれるし、水中に入れると自動的に水中モードに切り替わるので、普段は「らくらくオート」で問題ないだろう。電源を入れ直すたびにフラッシュの設定が「オート」になってしまうのは閉口したけれども。

photophoto らくらくオート時は画像サイズ以外に選べないが通常のオートでは6種類の設定が変更可能。オート系カメラなので自分でセッティングできる幅は狭い(写真=左)、カメラキーを押すと撮影モードの変更ができる。細かいモードまでここでさっとセットできるのはよい(写真=右)
photophoto スペシャルエフェクトモードでは、セピアやハイコントラストモノクロ、ハイキー、ローキーなどがセット可能。もうちょっと遊べるものも欲しかった(写真=左)、動画メニュー。ハイスピード動画が可能なのでけっこう楽しめる(写真=右)
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