GfK Japan調べによる、デジタルカメラ販売ランキングをまとめた。
デジタル一眼ランキングについては新顔の登場がなく、トップ10の機種は先週とかわらず。順位変動もニコン「D3100 レンズキット」が9位から4位へ上昇したのが目を引く程度と変動の少ない週となった。
それにしてもキヤノン「EOS Kiss X4」とニコン「D3100」の息の長さには驚かされる。前者は2010年2月、後者は同年9月に販売が開始されており、コンパクトタイプに比べると製品サイクルの長いデジタル一眼の製品であるとはいえ、EOS Kiss X4に至っては登場から1年半以上の時間が経過しても売れ続けている。新製品が相次いで投入されるエントリークラス製品としては、破格のロングヒットといえるだろう。
モデルチェンジが行われていないからという分析もできるが(それぞれ上位モデルの追加は行われている)、いままでも売れ続けるのは基本性能の高さだろう。いずれも1000万画素オーバーの高画素センサーを積み、フルハイビジョン撮影機能も搭載。キヤノン/ニコンの定評あるレンズ資産も利用できる。ミラーレス製品のような小型ボディではないが、「初めてのデジタル一眼」として十分すぎる性能を備えている。
ネットの口コミを調査するホットリンクの調べによると、ミラーレスが話題になった2010年には減少していたデジタル一眼レフについての口コミ数が2011年秋以降に増加傾向を示しているという(→口コミ分析シリーズ『ミラーレス市場編(第1回)』ネット上の口コミから、ミラーレス市場の伸びとメーカー別口コミシェアを調査)。
そうならば「話題に上ることの増えたミラーレスの話題を見聞きしてカメラに関心を示したが、調べる内に、購入対象としてはデジタル一眼レフに興味を持つ」という行動が起こったのではという想像もできる。そうした層の受け皿として、EOS Kiss X4とD3100が息の長いセールスを記録しているとい言い方もできそうである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR