街に出ると、クリスマスイルミネーションの季節で、個人宅イルミネーションから商店街イルミネーション、金をかけた都会のイルミネーションまで多種多様。
イルミネーションは、実はかなり明るい。夜景と違って、近距離(数メートルから数10メートル)で光源を撮るわけだから、ちょっとISO感度を上げれば手持ちでもOK。だからさくっと撮るなら大げさな準備はいらない。コントラスト差を際立たせたいならちょっとマイナスの補正をかけてやればOKな感じ。
ちゃんと撮るならやはり三脚の出番。
同じ絞り値でシャッタースピードを変えて2枚撮ってみた。明るく仕上げると、街の雰囲気も分かるし、SLのディテールもちゃんと写る。つまり、イルミネーションがないときの露出で撮るって感じ。
イルミネーションがついたらこうなりました、って感じで。逆にアンダー目に撮ると背景のビル街が弱くなり、SLのディテールは消えちゃうけど、イルミネーションがSLを形どって、ちょっと幻想的な夜っぽさがでる。イルミネーションが撮りづらいのは人が多いこと。ちょっと離れて全体を撮ろうと思うと、どうしても人がたくさん映り込む。
シャッタースピードをぐっと落とすと、歩いてる人がだんだんと消えていってくれる。
立ち止まってる人は仕方ないとして、歩いてるくらいならよほどの人混みじゃない限りシャッタースピードを落とせば落とすほど消えていってくれる。今回はたまたま、ISO感度の下限がISO160と高めのカメラだったのでこれ以上落とせなかったが、ISO100まで落とせてF32くらいまで絞り込めるレンズを使ったり、NDフィルタをつけて光量を落としてやれば、もっとシャッタースピードを落とし、もっと人の流れは消せる。
屋外で街を撮ると、見知らぬ人が写ってしまうのが気になるけど、シャッタースピードを落として流してやればその心配もない。イルミネーションが非常に明るいときは、シャッタースピードを速めにして、シルエットでわざと人を入れるのも楽しい。シルエットなら、肖像権の心配もないし。
あとはもう、歩き回って撮影場所を変えつつ面白いアングルを見つけるべし。今回、新橋SL広場をメインに撮ったのだけど、よく視ると、運転席にサンタが乗っていた。こういうカットは絞り込む必要はないので、明るいレンズで手持ちでさくっと撮る。
いまひとつ迫力がないのでいいアングルを探してみる。
邪魔者はあれこれあるけれども、この角度の方がいい感じだ。
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