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第146回 夜景とイルミネーションの関係今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)

» 2011年11月24日 08時30分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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むしろたくさんボカしてみる

 前の写真の続き。

 ずっと夜景セッティングだったのでF16で撮ってた。じゃあこれをF2まで絞りを開いてみる。

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 手前のフェンスやツリーがボケ、イルミネーションも丸くボケていい感じの汽車が浮き出てきた。

 もうちょっと遊んでみよう、ということで、手前のフェンスにマニュアルで(暗くてオートだとうまくピントが合わない)ピントを合わせて、シルエットのフェンスを主役にして撮影。すると後ろのイルミネーションや街の光が大きくボケてくれて、また違った夜の写真に仕上がった。

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 これはこれでよいではないか。この1連の3枚はすべて同じ場所で撮ってるのだけど、セッティングをちょっと変えるだけでこれだけ違った写真になるのだ。それが面白いところ。

 イルミネーションを見ると、ついそのイルミネーションの様子をきれいに撮りたくなるけれども、まあそれはおいといて、イルミネーションをわざとぼかしてその光の玉を楽しむってのもアリなのだ。というわけで、マニュアルフォーカスにしてわざとボカしてみた。

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 フォーカスをずらせばずらすほどこの光の玉は大きくなる。光がちゃんと円形になるか、きれいなふわっとしたボケが出るかはレンズ性能にもよるのでなんともいえないけど、明るいレンズを持ったらぜひボケを楽しみたい。

 例えば手前のツリーの一部にぐぐっと寄って背景をふわっとボカしてみたり。

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 明るい単焦点レンズでボケを楽しむなら手持ちでOKなので、ぜひお試しを。

 遠近を利用するのもお勧め。

 ビルの展望台にクリスマス用の小物が飾られていたのでそれを使ってみた。夜景を背景にクリスマス用の小さなおうちを主役にいれてみた。

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 大都会とのコントラストが面白い。同じような感じで露出を変えて2つ。

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 明るい賑やかな大都会のお店vs夜のしっとり感を楽しむテーブルって感じの対比だ。これも、ちょっと離れて中望遠で撮るとまた違った雰囲気になる。遠くの高層ビルがぐぐっと近く感じられて面白い。

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 なお、冬のイルミネーション撮影は、撮影にあまり凝ってるとだんだん冷えてくるし、周りがカップルばかりで虚しくなったりするので、ほどほどがよいかと思います。

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