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» 2011年12月13日 11時00分 UPDATE

長期試用リポート:「DMC-GX1」第2回――電動ズームレンズと動画の関係

今回はレンズキットに用意される電動ズーム機能付きレンズ「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.」を使った動画撮影について見ていこう。

[ITmedia]

 さて、LUMIX「DMC-GX1」長期試用リポート第2回である。前回は高感度性能をNEX-5Nと見比べたが、今回はレンズキットに用意される電動ズーム機能付き標準レンズ「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.」を使った動画撮影について見ていこう。

photophoto 「DMC-GX1」と「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.」の組み合わせ

 「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.」(以下、「PZ 14-42」)は高性能レンズ「Xシリーズ」として新たに展開されたレンズシリーズの第一弾製品で、PZ 14-42のほか「LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH./ POWER O.I.S」が既に販売開始されている。

 さてこのPZ 14-42、画質面の特徴については製品サイトなどを参照してもらいたいが、使い勝手という面では「電動式の沈胴構造」「電動ズーム」という2つの大きな特徴がある。前者により、収納時の厚みは約26.8ミリと3センチ以下になっており、フラットなボディデザインを採用するGX1とのマッチングはすこぶる良好だ。

 PZ 14-42は製品名に「HD」の文字を含まない(製品には赤く「HD」の文字が印刷されている)が、動画撮影に適したAF制御や静音設計、手ブレ補正機構「POWER O.I.S」などにより、ハイビジョン動作撮影にも適したレンズと位置づけられている。まずはGX1の出荷時状態で、フルハイビジョン動画を撮影したのが下の映像だ。

 「おまかせiA」を有効として、ズームレバーを動かしてワイド端からテレ端、テレ端からワイド端へと画角を変更した。おまかせiAは動画撮影時も有効で、人物や風景など撮影時の状況をカメラが判断し、自動的に明るさや色調が調節される。やや風のある日であるせいか多少の風きり音が聞こえるものの、おまかせiAによって冬の海と空の青さは上手に表現されており、ズーミングも滑らか。ズーミング音はヘッドフォンをして集中して聞かないと聞こえないレベルになっている。

 先ほど「出荷時状態で」とわざわざ記載したのは意味がある。GX1ではMP4形式での動画撮影にも対応しており、AVCHDで2つ、MP4で3つの動画撮影モードを選択できるが、出荷時状態ではAVCHD/FHSでの撮影となるからだ。撮影した動画をHDDレコーダーやカードスロット付きテレビで取り込む/見るならばAVCHDでの録画を勧めるが、「デジカメ」である以上、撮影データはPCで扱うことことがほとんどであろうから、動画撮影を行う前、録画形式をPCでの加工や管理へ適したMP4形式に設定を変更しておくことを勧める。

photophoto 動画撮影モードは背面「Q.MENU」ボタンから設定できる

 各録画モードにおける画像サイズとビットレートの関係は、AVCHD/FHSは1920×1080ピクセル/約17Mbps、AVCHD/SHは1280×720ピクセル/約17Mbps。MP4/FHDは1920×1080ピクセル/約20Mbps、MP4/HDは1280×720ピクセル/約10Mbps、MP4/VGAは640×480ピクセル/約4Mbpsとなる。AVCHD/FHSは60i、AVCHD/SHは60p記録となるが、センサーからの出力は30コマ/秒となっている。下の映像は同じ位置から撮影したAVCHD/FHS(上)とMP4/FHD(下)の動画だが、遜色(そんしょく)ない映りといえる。

 動画撮影に伴うミラーアップが必要ないために動画撮影中もフルタイムAFが機能するほか、被写体追従でのAFも利用できる。また、タッチパネルを使って任意の対象へ撮影中でもピント位置を動かせる。タッチパネル操作まで利用することを考えると、動画撮影時はカメラ本体を三脚に取り付けるほうが望ましい。公園であれば手すり、室内であればテーブルなど、身近なものを使ってなるべくカメラを固定したい。

photo 左手でズームレバー、右手で本体の固定と録画ボタンとON/OFFを行うとせっかくのタッチパネルまで手が回らない。動画撮影時、できればカメラは三脚に固定したい

 動画撮影に関する詳細な設定は「MENU」から行う。こちらからはフォトスタイル(「スタンダード」や「ビビッド」など)やAF連続動作のON/OFFをはじめ、測光モード切り替え、超解像やEXテレコン(1280×720もしくは640×480の動画について約3.6倍ズームする)、デジタルズーム、風きり音低減などのON/OFFが行える。

photophotophoto 「MENU」からは動画撮影に関する詳細設定を行える。

 モードダイヤルから選択できる「クリエイティブコントロール」は動画撮影にも適用可能だ。効果は静止画撮影時と同様、ポップやレトロ、ハイキーなど8種類から選択できるが、ジオラマだけは録画時間の約1/10が再生時間となり、音声も録音されない。「見たままの録画」とならないのは少々残念なところだが、いわゆる超微速度撮影の状態となるため、「ジオラマ動画」ではなく、「ジオラマ効果のついた超微速度撮影」だと思えば、おもしろい映像を撮れそうである。

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