まずは超高倍率の威力を広角端と望遠端で。
こうしてみると26倍ズームはスゴイ。広角端で東京タワー全体を余裕で撮れるし、望遠端では自身で曲がったままのセンタ部のアップまで撮れる。
等倍で観ると、標準的なコンデジとはディテールの描写力が全然違うのが分かると思う。高倍率コンデジでこういうシーンを撮ると、ディテールが曖昧になってて等倍で観るんじゃなかった、と思うからね。X-S1ならかなりしっかり描写してくれる。斜めの線が微妙に凸凹しているのはEXR配列のせいか。
次は撮影の幅。絞りもF11まで絞れるし、シャッタースピードは1/4000秒まで上げられるし、ISO感度は最大3200なので露出のコントロールを楽しめるのだ。広角端でぐぐっと絞って太陽の光芒を撮ってみたり。
望遠端で1/4000秒に早くして水の塊を止めてみたり。
続いてダイナミックレンジ。X-S1はハイライト側のダイナミックレンジを広げる機能を持っている。ダイナミックレンジを広げると撮影時のISO感度がその分上がるが、HDRのような不自然さがないのがよい。
もっと極端なシーンだと、ダイナミックレンジ優先(DRモード)が効いてくる。
紅葉を明るめに出すために+1の補正をかけているが、そのために白トビしてしまった背景のビル群がDRモードでの撮影では復活している。
マクロはワイド端でレンズ前1センチまで寄れる。ただ、望遠域でも望遠端以外ではけっこう寄れるのでスーパーマクロにこだわらず、ほどよい距離と焦点距離を見つけるのがいい。望遠側にすると背景もいい感じでボケてくれる。
続いてAdvモード。Advモードには「360度ぐるっとパノラマ」や、4枚連写して合成することでノイズと手ブレを減らす「連写重ね撮り機能」がある。
続いて夜景。
等倍で観ると、明らかに連写重ね撮り時の方がディテールがしっかりしていてノイズが少ない。ただ、動体がまじってると(道路のあたりに注目)多重露出のように重なって写ってしまうのが残念。動体対応してないのだ。ほかにもにもフルHDやハイスピード動画にも対応している。
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