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「Nikon 1 J1」第4回――性能を引き出すメモリカードやソフトを考える長期試用リポート(2/2 ページ)

» 2011年12月16日 09時17分 公開
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測光モードの違い

 Nikon 1 J1には「マルチパターン測光」「中央部重点測光」「スポット測光」と3種類の測光モードが用意されている。それぞれ、オールマイティなマルチパターン測光、中央部の被写体に対して正確な測光を行う中央部重点測光、AFフレームに連動した小さな範囲で測光するスポット測光と、逆光時をはじめ状況に応じて使い分けたい。

 今回、逆光時にAFフレーム一点固定で撮影してみたところ、マルチパターン測光とスポット測光が同じ露出値となる面白い結果を得ることができた。どうやらマルチパターン測光時も、AFフレーム(被写体)を中心に測光しているようだ。人物撮影など顔の露出優先で撮影する場合は、マルチパターン測光もしくはスポット測光を選択し、AFフレーム一点を顔に合わせて撮影した方が良好な結果を得ることができそうだ。

 動画撮影の場合は、話が変わってくる。中央部重点測光及びスポット測光の場合、カメラをパンしただけで露出がコロコロ変わってしまう。マルチパターン測光の場合は、ある程度画面全体の情報を考慮しながら露出が変化するので、動画の場合はマルチパターン測光の方が使いやすい。

photophotophoto 左からマルチパターン測光(絞りF6.3 シャッタースピード1/640秒 ISO100)、中央部重点測光(絞りF9 シャッタースピード1/1250秒 ISO100)、スポット測光(絞りF6.3 シャッタースピード1/640秒 ISO100)。フォーカスフレームは画面右下、手前の手すりにあわせた

LightroomがNikon 1に対応

 今までNikon 1でRAW撮影したファイルの現像については、「View NX2」あるいは「Capture NX2」しか手段がなかったが、この度アドビの「Lightroom」と「Camera RAW」が対応した。単純に現像するだけならば純正ソフトでも事足りるが、Lightroomを導入していれば複数カメラを所有している場合の一括処理や画像管理が飛躍的に楽になるほか、個人的にはLightroomの優秀なノイズリダクションが使えるようになったのは大きい。

photophoto ISO2000のRAWデータを2つのソフトで現像処理してみた。Capture NX2によるストレート現像、ノイズリダクションは高画質設定(写真=左)、Lightroomのデフォルト設定とノイズリダクションの調整による出力(写真=右)。Lightroomは輝度ノイズがなくなるほどツルツルにすることもできる(ディテールを失ってしまうが)

 ちなみにNikon 1 J1の標準バッテリーは、CIPA基準値で静止画撮影約230枚/動画約70分の撮影が可能とされている。実際に使用してみると、バッテリー1本で、静止画140枚、動画約30分ほどの撮影ができた。旅先などで動画を多用しながら1日撮影することを考えると、予備バッテリーは用意しておく方が無難といえそうだ。

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