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キヤノン、12色顔料インクのA3フォトプリンタ最上位「PIXUS PRO-1」

» 2012年01月17日 18時37分 公開
[ITmedia]

 キヤノンマーケティイングジャパンは1月17日、A3ノビ対応のインクジェットプリンター「PIXUS PRO-1」を6月より販売開始すると発表した。価格はオープンで、同社直販サイトでの販売価格は12万8000円。

photo 「PIXUS PRO-1」

 「PIXUS Pro9500 Mark II」の上位に位置づけられる製品。最適な色表現を行うために、階調性/黒濃度/粒状性/光沢均一性/ブロンズ/メタメリズムを考慮したインクの組み合わせを行う「OIG System」を搭載。OIG Systemでは数値だけではなく、人の視覚特性なども考慮したという。

 インクはPIXUS Pro9500 Mark IIと同様に顔料インク「LUCIA」(ルシア)を採用するが、5色の黒色を含む全12色からなる新インクシステムを採用(PIXUS Pro9500 Mark IIは全10色)した。プリント解像度は4800×2400dpi、インク滴は全弾4ピコリットル、ノズル数は計12288ノズル。インクタンクは従来比約2.5倍に大型化しており、また、インクタンクとプリンタヘッドを分離する構造としたことで印字速度の向上、振動の低減も果たした。

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 5色の黒の内訳はマットブラック/フォトブラック/ダークグレー/グレー/ライトグレーとなっており、ハイライトから漆黒まで豊かな階調表現を可能としている。透明インク「クロマオプティマイザー」により、暗部表現をより引き締めたほか、クロマオプティマイザーにはインクヘッド間の高さムラに起因する均一さの欠ける光沢が解消されている。

 アドビシステムズのPhotoshopやEasy-PhotoPrint Pro(付属)など対応ソフトが必要となるものの1200ppi入力に対応しており、よりジャギーの少ない印刷が行える。また、プリントヘッドの温度上昇を1/1000秒単位で制御することで、温度変化に起因する吐出インク量のバラツキも抑制されている。

 用紙については同社製はもちろん、ハーネミューレ ファインアートやハーマン・テクノロジー、インテリコート、PCM竹尾など各社写真用紙に応じたICCプロファイルを提供する。なお、ピクトリコやGEKKO、ピクトラン、PCM竹尾、ハーネミューレ ファインアート製一部用紙についてはICCプロファイルの設定が必要ない。

 利用サイズは695(幅)×462(奥行き)239×(高さ)、約27.7キロ。

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