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第148回 冬の食べ物とおいしさの関係今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)

» 2012年01月19日 11時30分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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iPhoneで撮ってその場でアップ

 さて、ふだん、料理を前にして最初に取り出すカメラは何、といわれると、わたしの場合、何はともあれiPhone 4Sである。ネットにアップするためである。そういう人、多いと思う。

 そこで最後にiPhone編を。

 iPhoneで撮ってアップするというと、Twitterだったり、facebookだったり、instagramだったり、料理専用のmiilだったりして、そういうアプリには「撮影機能」がついてるから、カメラアイコンをタップして撮影してすぐ送信……だが、実はそれ、お勧めしない。

 撮るときはまず標準カメラアプリで撮っていったん保存しておく。これがよい。

 いったん標準カメラアプリで撮っておけば、アップする前にトリミングしたりレタッチして修正することができるし、何より、「アップロードを後回し」にできるからだ。撮るだけ撮ったら、料理が冷める前に食べたいもの。撮って、補正して、コメントつけて、お店の名前を入れてアップロードしてから食べてたら、それだけで時間がたってしまう。

 だったら、まず撮っておいて、食べて、一息ついたタイミング(次の料理がくるまでの合間とか)でアップしたいでしょう。

 今回使うアプリは「miil」。これ、実は「豚組[しゃぶ庵]」のオーナーが作った(正確にいえば、彼が作ったアプリ開発会社が開発したアプリ)アプリ。外食産業奨励アプリというか、おいしい料理を撮ってみんなで公開しようねというそういうもの。わたしも愛用している。

 肉写真をアップしてみる。

 室内で撮るときは手ブレに注意。両手で持って、ぶれないようテーブルにヒジをついたりするといい、そしてカメラを向けたら、ピントと明るさを合わせたいところを指でタップする。これが大事。

photo

 そうすると狙った位置にピントを合わせられる。明るめに撮りたいときは、ちょっと暗い色のところをタップすると明るさもそれにあう。もうひとつ大事なポイントだ。また、「数秒間長押しするとそこでピントと明るさがロック」されるという機能があるので、特に明るめに撮りたいと思ったら、同じような距離で暗めの被写体でロックするといい。

 で、撮る。撮るときのポイントは「カメラアイコンから指を離したときに撮影される」ということ。だから、まずカメラアイコンに指を当て、息を止めてそっと指を離すとブレにくい。そして何枚か予備を撮っておけばまず大丈夫だろう。

 写ってる写真が上の例と全然違ってすまないけど、そうして撮った写真がこれ。

photo

 そうしたら、適当なタイミングでmiilを起動し、正方形にトリミングして部分拡大したりしながら構図を調整し、続いて明るさや色合いなんかを調整して、コメントをいれて、お店の場所をいれて、公開。

photophoto 「miil」にはスライダーをドラッグして明るさと色合いを調整。フレームをつける機能もある(写真=左)、コメントをいれてお店をいれて、投稿(写真=右)

 で、1日放置すると、「いいね」ならぬ「食べたい」がつくぞ、というわけだ。

photo と、こんな流れで「食べたい」が8つつきました。

 さて、これが一番基本的な流れ。iPhone(などのスマートフォン)は撮るときに細かいセッティングが難しいし光学ズームもないが、そのかわり、撮った後に写真をいじるアプリに事欠かない。これを使わない手はないのである。

 アプリはいろいろあるが、例えば「snapseed」という写真レタッチアプリがある。 これはボカシをいれたり色を調整する機能が豊富で、操作もシンプルなのでお勧め。

photophoto 画面下のアイコンが機能。様々なレタッチ用機能があり、クオリティも高い(写真=左)、背景にぼかしをいれているところ。ドラッグやピンチで感覚的に作業できる(写真=右)

 これで背景と前景をぼかし、全体に明るくして、ホワイトバランスを調整したのがこちら。

photo

 元画像と比べるとずいぶん変わったのが分かるはず。

 標準カメラでさくっと食事して、まずはおいしく食べて、食べ終わってから、一手間かけてレタッチして、アップする。そんな流れが慌ただしさもなくてお勧め。

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