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多機能を自在に操る3つのダイヤル――ソニー「NEX-7」を試す(後編)(2/4 ページ)

» 2012年02月06日 08時30分 公開
[永山昌克,ITmedia]

 これだけでも十分に便利に思えますが、さらにグリップ部にあるナビゲーションボタンを押すと、「露出設定セット」が「フォーカスセット」や「ホワイトバランスセット」「クリエイティブスタイルセット」などに順次切り替わり、3ダイヤルの割り当て機能が変化します。

 例えばフォーカスセットでは、フォーカスエリアの選択やフレキシブルスポットの調整ができ、ホワイトバランスセットでは、プリセットの選択やプリセット値の微調整ができる、といった具合です。

 このトライダイヤルナビの一連の操作は、初期設定のままでは使用頻度の低い機能まで表示されて、少々まどろっこく感じるかもしれません。しかし、セットアップメニューから自分にとって不要なセットを省いたり、好きな機能を割り当てて新たに「カスタムセット」として登録することができます。こうして自己流にカスタマイズすることで、トライダイヤルナビの使い勝手が高まります。

photo ホワイトバランスセットの表示。左ダイヤルで「プリセットの選択」、右ダイヤルで「B-A方向の微調整」、背面ダイヤルで「G-M方向の微調整」ができます
photo クリエイティブスタイルセットの表示。左ダイヤルで「スタイルの選択」、右ダイヤルで「彩度/コントラスト/シャープネスの調整」、背面ダイヤルで「彩度/コントラスト/シャープネスの選択」ができます
photophoto カスタムメニューでは、トライダイヤルナビのセットの内容を変更できます(写真=左)、好きな機能を割り当てた「カスタムセット」を作ることもできます(写真=右)

 下の3枚の写真は、トライダイヤルナビを利用してクリエイティブスタイルやホワイトバランスのセットを適宜呼び出し、狙いに応じた発色になるように各種のパラメーターを調整しながら撮影したものです。従来のカメラでもこれらと同様のパラメーター設定は可能ですが、多くの場合はメニュー画面を呼び出し、深い階層をたどる必要があります。

photo ホワイトバランスの「日陰」を選んだ上で、彩度とコントラストをそれぞれ+2に設定して、夕日の鮮やかさを強調。撮影モード:マニュアル露出(F8 1/80秒) 感度:ISO100 WB:日陰 クリエイティブスタイル:スタンダード レンズ:「E 55-210mm F4.5-6.3 OSS」
photo コントラストを+2にセットして暗部を引き締め、陰影の強いモノトーンのような効果を狙いました。撮影モード:絞り優先AE(F5 1/60秒) 感度:ISO400 WB:太陽光 クリエイティブスタイル:スタンダード レンズ:「Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA」
photo ホワイトバランスの「日陰」を選び、さらにホワイトバランスの微調整機能によって、好みの色を作り出しています。撮影モード:絞り優先AE(F2.8 1/30秒) 感度:ISO200 WB:日陰 クリエイティブスタイル:ディープ レンズ:「Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA」

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