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無線LANに24ミリからの5倍ズーム、タッチパネルも備えた「IXY 420F」

» 2012年02月07日 14時00分 公開
[ITmedia]
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 キヤノンは2月7日、コンパクトデジタルカメラ「IXY 420F」を3月上旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、同社直販サイトでの販売価格は2万9800円。

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photophotophoto 「IXY 420F」

 光学5倍ズームを搭載した世界最薄機(同社、当時)として登場した「IXY 410F」(レビュー)の後継にあたる製品で、スリムボディに35ミリ換算24〜120ミリの光学5倍ズームレンズはそのまま、同時発表された「IXY 1」と同様の無線LAN機能も搭載した。

 無線LAN機能を利用して、「スマートフォンへの画像転送」「CANON iMAGE GATEWAYを経由してのSNS投稿」「カメラ同士の画像シェア」「パソコンへの無線転送」が行える。

 スマートフォンへの転送については専用アプリ「Camera Window」をインストールする必要があり、アプリはまずiOS版が先行してリリースされ、4月末ごろにAndroid版がリリースされる予定となっている。なお、Android端末では本製品の無線LAN機能が利用するアドホックモードをサポートしていないため、ピアツーピアでのカメラ/スマートフォン間の無線転送は行えず、アクセスポイントを介する必要がある。

 撮像素子は1/2.3型 有効1610万画素の裏面照射型CMOSセンサーで、ここに画像処理エンジン「DiGiC 5」を組み合わせる(前モデルIXY 410Fは1/2.3型 有効1210万画素 裏面照射型CMOSセンサーと「DiGiC 4」の組み合わせ)。

 新たに個人認証機能が用意され、撮影モード「こだわりオート」では識別可能なシーン数が58に増加し、また、6つのブレ補正をカメラが判断して自動的に切り替える「マルチシーンIS」との組み合わせによって、合計205のパターンから最適なものをカメラが自動的に判別し、最適な設定を適用してくれる。

 個人認証時には生年月日を登録することで、被写体が赤ちゃん/こども/大人のいずれかをカメラが自動認識し、それぞれに応じた設定が自動で施される機能も備えている。そのほかにも、笑顔を検出して自動的にシャッターを切る「笑顔検出」や、表情や動きなどから被写体が寝ている(寝顔)と判断すれば、ストロボを発光せずに高速連写と重ね合わせで、暗いところでの寝顔もきれいに撮影する「寝顔検出」も利用できる。

 画像処理エンジンに「DiGiC 5」を搭載したことにより、より低ノイズ(ISO1600時に従来機ISO400相当という)での撮影が可能となったほか、ノイズとディテールの判別速度についても既存比約6倍という高速化を実現している。高速化については、AFスピードと撮影レスポンスのいずれも、410F比でワイド端35%、テレ端でも31%の処理時間短縮が図られた。また、複数の光源がある場合でも見たままに近い色合いを再現する「マルチエリアホワイトバランス」も備えている。

 背面液晶は3.2型ワイド(46万画素)のタッチパネルで、1920×1080ピクセルのフルハイビジョン撮影機能も搭載する。本体サイズは93.5(幅)×56.8(高さ)×20.8(奥行き)ミリ、約145グラム(バッテリー、メモリーカード含む)。カラーはピンク、シルバー、レッド、ブルー、ブラックの5色を用意する。

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