GfK Japan調べによる、デジタルカメラ販売ランキングをまとめた。前回ランクインした、ソニー「ENX」シリーズの最上位機種「NEX-7」は圏外となり、ニコン勢が盛り返ししている。
デジタル一眼ランキング、1位と2位は引き続きキヤノンの「EOS Kiss X5 ダブルズームキット」「EOS Kiss X4 ダブルズームキット」。ミラーレスの躍進はランキングを見渡しても確かなのだが、それでも熟成の進んだエントリー向けデジタル一眼レフ「EOS Kiss」は強く支持されている。定番の強さともいうべきだろうか。
一方、デジタル一眼レフでもミラーレスでもなく、「レンズ交換式アドバンストカメラ」をうたう、ニコン「Nikon 1」も硬調にセールスを続けている。Nikon 1はスタンダードタイプの「J1」、EVFなどを搭載した上位機種の「V1」の2つを用意しており、今回のランキングでは「J1」のダブルズームキット/レンズキットがいずれもランクインしている。
Nikon 1の特徴はその割り切りにある。ニコンはデジタル一眼レフの「D」シリーズ、コンパクトデジタルカメラの「COOLPIX」シリーズを既に展開しているのだが、Nikon 1はその中間ではない。それはCOOLPIXシリーズとは一線を画す画質を持ちながら、ほぼフルオートとなっている操作系や、ユニークなものも備える動画撮影機能を見れば明らかだ(→「COOLPIX」でも「D」でもない新しいカメラ――「Nikon 1」)。
EOS Kissのようなデジタル一眼レフも、DMC-GX1Xのようなクラシックなテイストをあえて残した製品も、そしてNikon 1のようにいずれにも属さない製品も売れているところが、デジカメ利用者のすそ野の広がりを感じさせる。今回はそんなランキングだった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR