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8倍ズームの“サクサク”をポケットに――カシオ“EXILIM”「EX-ZR20」(2/2 ページ)

» 2012年02月21日 08時30分 公開
[ITmedia]
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 いわゆるシーンモード機能である「ベストショット」には、41のプリセットが用意されている。人物や風景など一般的なものからトイフォトやソフトフォーカスといったデジタルフィルター系、連写もしくは連写+合成でブレを押さえたりノイズを低減する撮影を行う連写合成系などほか、デジタルズームと連写合成を組み合わせることで画質劣化を抑えたズーム撮影を行う「プレミアムズーム」などその種類は豊富だ。

 ただ、「ソフトフォーカス」「ライトトーン」や「セピア」などのフィルター系を選択時、その効果をリアルタイムに背面液晶を使って確認することはできず、確認は撮影後となる。これはいただけない。

photo ベストショット「ソフトフォーカス」
photo ベストショット「HDRアート」
photo ベストショット「モノクロ」 粒状感もプラスされるようだ
photo ベストショット「トイカメラ」
photo ベストショット「パノラマ」
photophoto ワイド端(25ミリ相当)/テレ端(200ミリ相当)

 ベストショットで今回新たに用意されたのは、連写合成で最大ISO12800相当までの高感度撮影を行う「HSナイトショット」。「ナイト」というだけあって、夜景的な明かりがあるだけでも露出オーバー気味になってしまうほか、ノイズもかなり乗っているが、「撮れる」ことを評価したい。

photophoto 左が「プレミアムオートPRO」(ISO3200)、右が「HSナイトショット」(ISO12800)。プレミアムオートPROでは三脚に固定すると、固定されたことをカメラが関知してシャッタースピードを遅くするため、あえて2枚とも手持ちで撮影している

 EX-ZR20はいわゆるカメラらしさではなく、コンパクトデジタルカメラとして快適に使えるか、シャッターを押した人が期待した(と思われる)写真、撮った人が楽しめる写真を撮れるかに重点が置かれている。ZR200に比べると光学ズームの倍率こそおとなしめだが、それでも35ミリ換算25〜200ミリ相当と十分であるし、ほぼすべての動作が機敏で、電源を入れるところから電源を切るまでがスピーディーなのは快適である。

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