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レンジファインダー風デザインのミラーレス機――富士フイルム「FUJIFILM X-Pro1」(2/4 ページ)

» 2012年02月24日 11時54分 公開
[鈴木吾郎,ITmedia]
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3種類のフジノンXFレンズを楽しむ

 交換レンズの「XFレンズ」は、3本の単焦点が発売となった。まず「XF18mmF2 R」は、35ミリ換算で27ミリ相当の画角を得られる広角レンズだ。全長は40.6ミリと短く、質量は116グラムと軽量。取り回しに優れ、スナップ用に最適といえる。

photo 広角レンズ「XF18mmF2 R」を装着
photo 撮影モード:絞り優先AE(F8 1/350秒) 感度:ISO200 WB:晴天 フィルムシミュレーションモード:PROVIA レンズ:「XF18mmF2 R」
photo 撮影モード:絞り優先AE(F2 1/80秒) 感度:ISO200 WB:オート フィルムシミュレーションモード:PRO Neg.Hi レンズ:「XF18mmF2 R」
photo 撮影モード:絞り優先AE(F4 1/50秒) 感度:ISO400 WB:晴天 フィルムシミュレーションモード:PROVIA レンズ:「XF18mmF2 R」

 「XF35mmF1.4 R」は35ミリ換算で53ミリ相当の画角を得られる標準レンズ。開放値が非常に明るいので、ボケを生かした表現を楽しめるほか、薄暗いシーンでも比較的速いシャッター速度を使用できるメリットがある。

photo 標準レンズ「XF35mmF1.4 R」を装着
photo 撮影モード:絞り優先AE(F8 1/180秒) 感度:ISO200 WB:晴天 フィルムシミュレーションモード:PRO Neg.Hi レンズ:「XF35mmF1.4 R」
photo 撮影モード:絞り優先AE(F2.8 1/200秒) 感度:ISO200 WB:晴天 フィルムシミュレーションモード:PRO Neg.Hi レンズ:「XF35mmF1.4 R」
photo 撮影モード:絞り優先AE(F5.6 1/100秒) 感度:ISO200 WB:晴天 フィルムシミュレーションモード:PRO Neg.Hi レンズ:「XF35mmF1.4 R」
photo 撮影モード:絞り優先AE(F1.4 1/680秒) 感度:ISO400 WB:晴天 フィルムシミュレーションモード:PROVIA レンズ:「XF35mmF1.4 R」

 「XF60mmF2.4 R Macro」35ミリ換算で91ミリ相当の画角を得られる中望遠レンズだ。3本の中では最も全長が長いが、重量は軽めで、ボディ装着時のバランスは悪くない。最短撮影距離は26.7センチと短く、最大で撮影倍率0.5倍のマクロ撮影に対応する。

photo 中望遠レンズ「XF60mmF2.4 R Macro」を装着
photo 撮影モード:絞り優先AE(F2.4 1/125秒) 感度:ISO200 WB:晴天 フィルムシミュレーションモード:PROVIA レンズ:「XF60mmF2.4 R Macro」
photo 撮影モード:絞り優先AE(F2.4 1/2400秒) 感度:ISO200 WB:晴天 フィルムシミュレーションモード:Velvia レンズ:「XF60mmF2.4 R Macro」
photo 撮影モード:絞り優先AE(F5.6 1/420秒) 感度:ISO200 WB:晴天 フィルムシミュレーションモード:PROVIA レンズ:「XF60mmF2.4 R Macro」

 これらの3本はいずれも鏡胴部に絞りリングを備え、1/3ステップでの絞り調整を手動で行える。フォーカスリングは電子式となり、感触は軽め。距離目盛りがないのが残念だが、液晶モニタや電子ビューファインダー上に距離指標を表示することは可能だ。

 今回の試用ではこの3本のレンズを使ったが、ネックストラップを使ってボディを首にかけ、上着の左右のポケットにレンズを入れるという格好で、快適に撮影を楽しむことができた。普段の撮影ではズームレンズの利便性に慣れているが、シーンや狙いに応じてその都度、儀式のようにレンズを交換するスタイルは、X-Pro1のクラシックカメラ風のデザインに似合っている気がした。もちろん、今後のロードマップでは標準ズームや望遠ズーム、広角ズームなどが予定されており、将来的にはズームレンズを使うことは可能だ。

 小さな不満点は、3本のレンズとも、フロントキャップとリアーキャップの装着感がよくないこと。フロントキャップはゆるくて外れやすく、リアーキャップはきつくて外しにくい。また、絞りリングやフォーカスリングには滑り止めとして切り込みが入っているが、レンズ自体には滑り止めがないため、ボディに着脱する際に回しにくい点も気になった。

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