ボディはマグネシウムダイキャストによる高品位な作りだ。銀塩時代のレンジファインダーカメラを連想とさせるデザインに、撮影意欲や所有欲を刺激される人もいるだろう。ミラーレスカメラの中ではやや大きめのサイズだが、ボディ表面のレザー調合成皮革はしっくりと手になじみ、両手で構えた際のバランスは悪くない。オプションのハンドグリップを装着して、ホールド性をさらに高めることも可能だ。
他社のミラーレス機にはない本モデルならではの特長は、光学ビューファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)を自動または手動で切り替えられる「ハイブリッドマルチビューファインダー」を装備したこと。
表示のクリアさや追従性を重視し、実像を見ながら撮影したい場合は、光学ビューファインダーが役立つ。一方で、ピントやボケの状態、露出、ホワイトバランスなどを目で確認しながら撮影したり、100%表示によって正確なフレーミングをしたい場合には、電子ビューファインダーが便利といえる。シーンや好みに応じて、この2つをワンタッチで切り替えられる。もちろん、背面液晶モニタを見ながら撮ることも可能だ。
AFはミラーレス機で一般的なコントラスト検出方式を採用する。光量が乏しいシーンではAFスピードが低下するが、明るい場所では3本のレンズとも、大きなストレスのない速度で合焦する。ただし、AFの作動音はややある。AFエリアは、光学ビューファインダー使用時は25点から、電子ビューファインダーや液晶モニタの使用時は49点から自由に選択できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR