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レンジファインダー風デザインのミラーレス機――富士フイルム「FUJIFILM X-Pro1」(3/4 ページ)

» 2012年02月24日 11時54分 公開
[鈴木吾郎,ITmedia]
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進化したハイブリッドビューファインダー

 ボディはマグネシウムダイキャストによる高品位な作りだ。銀塩時代のレンジファインダーカメラを連想とさせるデザインに、撮影意欲や所有欲を刺激される人もいるだろう。ミラーレスカメラの中ではやや大きめのサイズだが、ボディ表面のレザー調合成皮革はしっくりと手になじみ、両手で構えた際のバランスは悪くない。オプションのハンドグリップを装着して、ホールド性をさらに高めることも可能だ。

 他社のミラーレス機にはない本モデルならではの特長は、光学ビューファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)を自動または手動で切り替えられる「ハイブリッドマルチビューファインダー」を装備したこと。

 表示のクリアさや追従性を重視し、実像を見ながら撮影したい場合は、光学ビューファインダーが役立つ。一方で、ピントやボケの状態、露出、ホワイトバランスなどを目で確認しながら撮影したり、100%表示によって正確なフレーミングをしたい場合には、電子ビューファインダーが便利といえる。シーンや好みに応じて、この2つをワンタッチで切り替えられる。もちろん、背面液晶モニタを見ながら撮ることも可能だ。

 AFはミラーレス機で一般的なコントラスト検出方式を採用する。光量が乏しいシーンではAFスピードが低下するが、明るい場所では3本のレンズとも、大きなストレスのない速度で合焦する。ただし、AFの作動音はややある。AFエリアは、光学ビューファインダー使用時は25点から、電子ビューファインダーや液晶モニタの使用時は49点から自由に選択できる。

photo 昔ながらのカメラを思わせるフラットな箱型デザイン。レンズは、ボディのほぼ中央に配置。両手を使って持ちやすい形状だ
photo 液晶は3型の約123万画素で、その左上に「ハイブリッドマルチビューファインダー」を搭載する

photo 背面中央のやや上にある「VIEW MODE」ボタンによって、液晶モニタとハイブリッドマルチビューファインダーの切り替えができる。アイセンサーによる自動切り替えも可能だ
photo 前面のレンズの横には、ファインダー切換レバーを装備。ハイブリッドマルチビューファインダーを使用中にこれを押すと、光学式(OVF)と電子式(EVF)の切り替えができる

photo 背面のAF選択ボタンを押すと、液晶上に49点のAFエリアが表示。十字キーを使って任意のエリアを選択できる
photo 電源はリチウムイオン充電池で、記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードに対応。CIPA準拠の撮影可能枚数は約300枚

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