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» 2012年02月27日 10時51分 UPDATE

ファーストインプレッション オリンパス「OLYMPUS OM-D E-M5」 (1/2)

CP+で人気だったカメラのひとつがオリンパス「OLYMPUS OM-D E-M5」。今回、そんなOM-Dを試用する機会があったので、簡単にリポートしたい。

[荻窪圭,ITmedia]

 CP+で人気だったカメラのひとつがオリンパスの「OLYMPUS OM-D E-M5」(以下 OM-D)。触るために1時間以上待たねばならない時間帯もあったというほどで、銀塩時代(それもMF時代)を知る人々がそのフォルムを懐かしがってるのかと思いきや、CP+でOM-Dを見ていたわたしの後ろで「このカメラ、可愛い」という若い女子の声が聞こえてきたところを見ると、「可愛い」がたいへん広義に使われることを考慮したとしても、ノスタルジックなだけじゃないデザインになっているといっていいのだろう。

photo キットレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3EZ」を装着したOM-D。内蔵ストロボはなし。往年のOMシリーズを知る人には懐かしくてたまらないだろう。OMが進化した形といって過言ではあるまい

 今回、そんなOM-Dを試用する機会があったので、簡単にリポートしたい。製品バージョンにはやや遠く、制限があるなかでの試用だったが、可能な限りインプレッションをお伝えしようかという次第だ。

photo 別角度から、今度は「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」をつけてみた。単焦点レンズをつけるなら、これよりもパナソニックから出ているLEICAブランドの「「LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.」の方が似合うかも

ゴツっとしてるけどコンパクトで精かんなボディ

 写真を見ると、OMシリーズ(というかMFでフィルム巻き上げも手動がメインだった時代の一眼レフ)を連想させるデザインで、当時、最初のOM-1が小型軽量の一眼レフとして登場したのを思い出させるくらい、OM-Dもコンパクト。同じくEVF搭載マイクロ一眼であるパナソニックの「DMC-G3」(レビュー)と比べるとよく分かる。

 とんがり頭(ペンタプリズムもペンタミラーも入ってないので、ペンタ部とはいえないね)の頭ひとつ高いけれども、なで肩で柔らかいG3に対して、質実剛健でストイックなOM-Dという印象以外に大きさに差はない。むしろOM-Dの方がコンパクトに見える。

photo 思わずペンタ部といいそうになるデザイン。上部のアクセサリーシューは「AP2」(アクセサリーポート2)に対応。ということはこの上にさらに外付けEVFをつけることもできそう(そんなことして何になるというのはさておき)
photo 左がG3。右がOM-D。G3の方がずんぐりしてみえるほど。G3はEVF搭載ミラーレス一眼では最小をうたって登場したわけで、OM-Dのコンパクトさがよくわかる。

 その中身は「全部入りミラーレス」といっていいほど充実している。さすがハイエンド機である。ボディは防じん防滴だし、AFは速いし、連写も秒9コマだし、電子水準器は内蔵しているし、EVFは搭載しているし、背面の有機ELディスプレイはチルトする上に静電容量式のタッチパネルになっているのだ。もちろん手ブレ補正機構も内蔵している。文字通り、マイクロフォーサーズ最高峰といっていい。

 EVFは144万画素と高精細で、有機ELディスプレイとの切り替えは自動。有機ELディスプレイはタッチパネル対応だが、タッチするのはフォーカスポイント指定時(タッチシャッターも可能)だけで基本的な操作はボタン+ダイヤルで行う。だから安心していい。

 ボディが小さくて薄いので、それこそグリップがない時代のフィルム一眼レフに近い感じなので手が大きい人は手が疲れるかもしれないが、そこは別売りのグリップ(パワーバッテリーホルダー「HLD-6」)をつけて対処できる。

 ちなみに、ここまで一眼レフ的なデザインでありながら、三脚穴が光軸上にない(少しずれてる)のがアレなんだけれども、別売りのグリップを装着すると、グリップについてる三脚穴が光軸上にくる。

 操作はPENよりもEシリーズやデジタル一眼レフに近く、そちらから移行する人も違和感なく使えるだろう。上部にはシャッターボタン周りとその脇に少し重なったツインダイヤルがあり、片方は人差し指、もう片方は親指で回す。

photo OM-Dのキモともいえる操作部。シャッターボタンの周りとその斜め後ろに少し重なる感じで2つの電子ダイヤルがある。その横のFn2ボタンは、デフォルト時にハイライト・シャドウコントロール用に割り当てられている

 これがなかなかよい。絞り優先AE時は親指側が絞り値、人差し指側が露出補正となるので必要な操作をさくっとできる。さらに上面にある「Fn2」ボタン、動画撮影ボタン、そして背面上の「Fn1」ボタンがカスタマイズ可能なので、撮影に必要な操作の多くにさっとアクセスできるだろう。動画キーもカスタマイズできるのがスチルメインの人にはうれしいポイントだ。

 ついでに、キットレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3EZ」には「L.Fn」(レンズファンクション)キーがあってこちらも機能を設定できるというカスタマイズ天国である。

photo モニタをこうしてチルトさせると、本体部の薄さがわかる。ミラーレスだからこそ実現できた薄さで、このフラットな感じが往年のカメラを連想させるわけである

 ボタンやダイヤルの感触はまだ開発途中のボディということで言及はしない。背面の有機ELディスプレイ部が大きくて各種ボタンが窮屈には感じるが、それはダイヤルやカスタマイズキーでフォローできるという印象だ。この辺はハイエンド機ならではの操作性といっていい。

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