AFは顔認識オートや任意の場所にAFフレームを設定できるマニュアルのほか、新たにターゲットファインドAFが追加された。基本動作は被写体を複数のAFフレームでとらえる9点オートだが、被写体を認識するとAFフレーム自体が任意の大きさに変わる。たとえば、比較的近い位置の電信柱などを認識すると、細長い枠で電信柱を囲むようにAFフレームが表示される。
うまく認識さえされれば被写体を中央にすえなくても良い点が便利で、そしてなによりAFフレームが自在に変形して表示される様が面白い。オート撮影モードのAF動作はこのターゲットファインドAFとなっている。
本体上面のモードダイヤルには、撮影設定のカスタム登録ができるU(ユーザーセッティング)モードが追加された。Uモードには、ピクチャーコントロールを含む各種撮影設定(静止画・動画)を登録できる。たとえば、風景撮影用のセッティングや、連写のためのセッティングなど自分だけのシーンモード設定を作ることができる。
また、基本的にP・A・S・Mモードのカスタム登録となるわけだが、Uモードは設定を変えても新たに登録保存しない限りモード切替時に元の設定に戻るので、いろいろな設定変更を試したいときには初期化する必要のないUモードを使用するのも良いかもしれない。
そのほか細かい点では、広角マクロは前機種の最短3センチから最短2センチまで寄れるようになった。さらにシーンモードのスペシャルエフェクトに項目が追加されている。前機種の「ソフト」「ノスタルジックセピア」「硬調モノクローム」「ハイキー」「ローキー」のほか「セレクトカラー」「絵画調」「高感度モノクロ」「シルエット」の4つが追加となった。
ミニチュアなどのデジタルフィルターは、前機種同様撮影時ではなく撮影後に処理を行う。画像再生時のメニューには「簡単レタッチ」「D-ライティング」「美肌」そして「フィルター効果」がある。このフィルター効果の中に、「クロススクリーン」「魚眼効果」「ミニチュア効果」「絵画調」が用意されている。だが残念なことに、効果の掛かり方は決まっており、ミニチュア効果ではピント位置や範囲の設定変更を行うことができない。
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