GPSは既存モデルのTZ20にも搭載されているが、TZ30ではアシストデータを事前にSDカードへコピーすることで、測位速度を上げることのできるタイプとなり、地図も閲覧可能となった。しかし、地図の詳細図表示を行うためには、事前に付属DVD-ROMからユーティリティソフト「LUMIX Map Tool」を使ってSDカードにデータをコピーしておく必要がある。内蔵データだけでも地図表示は可能だが、詳細図は付属DVDに収録というスタイルだ。
マニュアルには「全地図をコピーするには8GB以上のカードが必要です」と書かれているが、これは全世界の話。国内だけならば392Mバイトで済むので、購入後、TZ30を持ち出す前に地図データはコピーしておきたいところである。
GPSは撮影画像にジオタグを書き込むだけではなく、撮影/再生時に緯度経度、地名、ランドマークなどを表示する。地図データを持っているので、現在地の確認も行えるが、GPSロガーとしての機能は持たないのはちょっと残念である。
測位速度について、2011年春モデルとの比較でいうと、コールドスタートでの測位速度はあまり11年春モデルと変わらない感じを受ける。設定には測位間隔の項目がないのだが、ONにしておくと本体の電源がOFFでも測位は継続される(ホットスタートが可能)なので、この場合は数秒で測位が完了する。
測位中は上面の「GPS」ランプが点灯するほか、測位完了時には受信している衛星の数(1〜3)と、測位が成功してからの経過時間(5分以内/5分〜1時間/1〜2時間/2時間以上)を液晶画面で確認できるので、移動直後には画面を確認して、必要そうかな?と思ったら、GPSアイコンをタッチして現在位置の更新をする方がいい(説明書では測位完了から1時間以上経過してる場合、更新することを勧めている)。
位置情報の更新は前述の通り、GPS設定を「ON」にしていれば一定間隔で行われるのだが、その間隔は自分で設定できない。公園や神社を移動しながら撮影してみたところ、撮影写真と位置情報のデータが食い違っていることはほとんどなかったので、実利用に際しては問題ないだろう。
ちなみに測位できなかった、あるいは測位完了する前に撮影された写真については、最後に測位した場所の情報が記録される。これはちょっといただけない。旅行から帰った翌日に自宅で撮影すると、旅行先の位置情報が書き込まれるなどの事態が起こるからだ。測位できないあるいは測位中はアイコンでも確認できるのだから、その間に撮られた写真については位置情報なしで良かったのではと思う。
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