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スマホでは味わえない撮影体験 世界最薄20倍ズーム LUMIX「DMC-TZ30」(3/3 ページ)

» 2012年03月14日 16時36分 公開
[ITmedia]
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ストレスのないフルHD動画撮影機能

 最後に動画撮影機能にも触れたい。

 コンパクトデジカメでもフルハイビジョンサイズでの録画は当たり前になっているが、本製品はAVCHD形式で1080/60pのプログレッシブ映像をGPSの位置情報つきで撮影でき、しかも、最もデータ量の大きなGPH(AVCHD 1080/60p、28Mbps、GPSデータつき)でも録画開始/停止、ズーム操作などにもたつきがほとんどない。「ジオラマ」など一部の効果を適用した動画については撮影終了後のカード書き込みにやや時間を必要とするが、これは仕方ない気がする。

 AVCHDに加えてMP4記録も可能で、MP4でも1920×1080ピクセルを選択できる。ビットレートは最高20Mbpsとなるが、MP4を選択する目的を考えると十分だろう。マイクは小さいが、ステレオマイクであり、風音低減やズームノイズキャンセルといった機能の搭載もあって、思った以上にクリアな音が録音できる。もちろんおまかせiAによる被写体認識も機能するので、気軽に動画を撮っていこうという気分にさせられる。

 光学20倍ズームレンズという超高倍率の世界は、スマートフォンや手ごろなミラーレスタイプでは味わえないもので、これだけでもレンズ一体型のコンパクトデジカメの面目躍如といったところだが、TZ30は動画撮影を含めた動作がキビキビしており、利用時にストレスを感じさせないのがすばらしい。

 ひとつだけ注文を付けるとすれば、おまかせiAの状態から「クリエイティブコントロール」が使えるとうれしい。おまかせiAからはクイックメニューで「カラーモード」を呼び出すとHappy/白黒/セピアの3パターンを適用できるのだが、効果の豊富さや派手さではやっぱりクリエイティブコントロールの方が上。おまかせiAが良くできているだけに、基本的にモードダイヤルはおまかせiAで固定しておき、「ここはトイフォト」など感じたとき、クイックメニューや画面タッチで効果を適用できるほうが、スムーズだと思う。

photophoto 左がクリエイティブコントロール「トイフォト」、右が「ローキー」

作例

photo iHDR」をオフにしているので雲は白トビしているが、車体のグリーン、冬っぽい澄んだ青はキレイに描写している。おまかせiA ISO100 F4 1/400秒
photo 細かい動きをする水鳥が被写体だったためか、天気はよかったが感度はISO800まであがり、シャッタースピードは1/320秒となった。おまかせiA ISO800 F5.3 1/320秒
photo このように目的の花へピントを合わせたいとき、タッチパネル操作が便利 おまかせiA ISO100 F4 1/200秒
photo クリエイティブコントロール「トイフォト」。デジタルフィルター系はおとなしめのものが多いが、このトイフォトはちょっと派手目。 ISO400 F3.3 1/60秒
photo おまかせiAはISO800以上になかなか上げてくれない。夜景撮影でなくても、暗いと感じたら「ブレピタ」と「i手持ち夜景」はONにしておいた方がよさそう。おまかせiA ISO800 F3.3 1/4秒
photo 顔認識はスピードも速くて優秀。おまかせiA ISO100 F5 1/125秒
photo クリエイティブコントロールで「ジオラマ」。ジオラマは処理が重いのか、撮影後に書き込み時間のかかるケースが散見された ISO100 F5.4 1/100秒
photo おまかせiA ISO100 F4 1/800秒

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