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» 2012年03月21日 19時40分 UPDATE

デジイチ初心者応援:デジタルカメラの種類を知る

カメラ売り場に並ぶ「コンパクトデジカメ」や「ミラーレス一眼」、「デジタル一眼レフ」といった文字。サイズや機能、それぞれの特徴を確認して、デジタルカメラへの理解を深めていきしょう。

[mi2_303,ITmedia]

 最近、カメラ売り場では「ミラーレスカメラ」「ミラーレス一眼」という言葉をよく耳にします。これは言葉のまま「ミラーの無いカメラ」を指しており、この言葉と対をなすニュアンスで使われるのが「一眼レフカメラ」です。では、その違いを説明するところから始めましょう。

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 一眼レフカメラは、レンズから入ってきた光(像)を撮像素子(フィルムカメラの場合はフィルム)の前に斜め配置したミラーで反射させ、プリズムを用いて光学ファインダーで像を確認できる仕組みを持っています。よって、「レンズからの光を、レフ(レフレックス=反射)確認する仕組みを持つカメラ」を指します。ちなみに撮影用と確認用に2つのレンズを持つ「二眼レフカメラ」も存在します。

 さて、一眼レフカメラで撮影する際には、光を反射させていたミラーを跳ね上げて(ミラーアップ)撮像素子へ光を送り、撮像素子の前に設けられたシャッターの開閉で一定時間の露光を行い、ミラーを戻します。ミラーアップしている間は、ファインダーへは光が送られないため、ファインダーは真っ暗になります。一眼レフカメラは、このように構造上ミラーの可動範囲分の空間が必要となるため、必然的にカメラが厚くなってしまいます。

photo 一眼レフカメラには撮像素子の前にミラーがあります(写真はニコン「D90」)。シャッターを押していていない時にはレンズから入った光がこのミラーで反射し、ファインダーへ導かれます(写真=左)、
photo ミラーレスタイプのカメラはミラーを搭載していないため、レンズを外すとすぐに撮像素子が姿を現します(写真はソニー「NEX-5N」)

 ミラーレスタイプは、ミラーの機構と光学ファインダーを取り除き、レンズから入ってきた光を撮像素子で映像化し、背面のモニターや電子ビューファインダーに表示する構造になっています。この構造としたため、一眼レフカメラでは必要だったミラー稼働の分の厚みもなくなりました。

 コンパクトデジカメは、主にレンズ交換式ではない箱型のデジタルカメラを指しますが「レンズ交換のできる、ミラーレスタイプ」「レンズ交換のできる、ミラーを搭載した一眼レフ」以外のジャンルを指すこともあり、ネオ一眼と呼ばれる超望遠高倍率ズームレンズを持つカメラも含む用語として用いられることもあります。

それぞれのカメラの特徴

  • コンパクトデジタルカメラ

 コンパクトデジカメの特徴は、小型軽量タイプや超望遠撮影が可能なタイプ、質感や機能にこだわった本格的なタイプなど、様々なニーズに対応できるように作られた一体型デジタルカメラであることです。

 オートフォーカスは、多くの機種で撮影用の撮像素子で検知するコントラスト検出方式となっています。撮像素子の読み出し速度と処理能力によりオートフォーカスのスピードが異なり、対象との距離を計測するセンサーを別途搭載するデジタル一眼レフカメラに比べると、高速で動く被写体を追従するのは苦手です。

 個性的な色やデザインのコンパクトなモデル、旅行に携帯できるコンパクトな高倍率ズームレンズモデルなどが人気があるようです。ネオ一眼タイプは、登山などで荷物を減らしたいけど様々な記録を残したいという用途などに用いられているようです。このように携帯性に優れているということもあり、写真を残すという記録用途に向いていますといえるかもしれません。

  • ミラーレス

 ミラーレスタイプは、レンズ交換による自分だけのシステムを作れるほか、ミラーを搭載しないという小型軽量さを生かしたボディデザインの高さが魅力で、カジュアルなデザインや、レトロなデザインなど、デザイン性を強く押し出したモデルも用意されています。

 ひところは交換レンズの種類の少なさを指摘する声も聞かれましたが、利便性の高いズームレンズ以外に、写りにこだわった明るい単焦点レンズなども増えており、趣味性も強くなり広いニーズに応えられるようになってきました。撮像素子のサイズは、コンパクトデジカメと同様な1/2.3型から大型のAPS-Cサイズまで様々なモデルがあり、ミラーレス一眼は「携帯性」や「作品性重視」など、製品後との特徴が色濃く出ているともいえます。

  • デジタル一眼レフ

 デジタル一眼レフの特徴は、専用のオートフォーカスセンサーを搭載することで、コンパクトデジカメやミラーレス一眼に比べより高速なオートフォーカスを実現しています。入門機からプロ向けのカメラが用意されており、機種によって軽量コンパクト、簡単操作、防じん防滴や高耐久性、高速オートフォーカス・高速連写モデルや高画質な高画素モデルなどニーズに合わせたボディーのバリエーションが用意されています。価格が数万円から数十万円と幅広い点も特徴です。

 また、金属ボディやファインダーの見え方、ミラーやシャッターユニットの動作速度・動作音、シャッターボタンの感触などメーカーやモデルごとにも違いがあり、メカの精度や造りなどカメラ自体の趣味性も強くあります。センサーサイズは、フォーサーズ、APS-C、APS-H、フルサイズなど比較的大きめのセンサーとなっており、レンズの組み合わせで大きなボケなどの演出も可能です。

デジタルカメラの基本は「習うより慣れろ」

 デジタルカメラは、画質を含め様々な撮影シーンへの適用力ならデジタル一眼レフカメラの強みがありますが、携帯性やデザイン性を考慮するとミラーレス一眼という選択肢も生まれてきます。予算を低く抑える上では、交換レンズを買う必要がないコンパクトデジカメという選択肢も重要です。

 特にこれからカメラを手にする方にとっては、高性能ながら高価な製品よりも、写真撮影が好きになる・楽しく撮れるカメラを選ぶことが重要だと思います。

 望遠撮影が苦手なデジタルカメラの場合、遠く離れたものを大きく撮りたくても思ったように撮影できず、これによってカメラや自分のスキルに対してストレスを感じてしまうといったこともあるかもしれません。

 身をもって体験することから、カメラの得手不得手を学ぶことも重要ですが、初心者はいっぱい撮ること、楽しく撮ること」が大切です。一つの案として、万能な高倍率ズームレンズを搭載したコンパクトデジカメからスタートして、撮影を楽しみながらステップアップするのもよいと思います。

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