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動画やHDRなどを楽しみたいレンズ資産豊富なミラーレス 「PENTAX K-01」(3/4 ページ)

» 2012年03月22日 16時38分 公開
[小山安博,ITmedia]
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動画の表現力も高い、強力な撮影機能

 撮影機能としては、3段階の露出で連写して合成するHDRがモードダイヤルに配置されている。HDRでは、モードダイヤルから選ぶ以外にも、各モードでINFOボタンからHDRをオンにすれば、すぐに撮影ができる。

photo モードダイヤルにはHDRや動画などのモードが独立して用意されている

 HDRを選ぶと、オート、Type 1/2/3の4種類から選択が可能で、±1/2/3EVの3段階から設定を変更できる。Typeの数が大きくなるほどより強調したHDRになり、小さくすればより自然な表現になるようだ。

photophoto HDRモード。画面右上にHDRの露出が表示され、ダイヤルを回すだけで変更できる(写真=左)、Type 1〜3までが用意されている(写真=右)

 画像の仕上がり設定では、カスタムイメージとデジタルフィルターの2種類が設定できる。設定はINFOボタンから行う。

photophoto デジタルフィルターの設定画面。カスタムイメージと同様、細かな変更も可能

 カスタムイメージはペンタックス製品おなじみの設定で、鮮やか/ナチュラル/人物/風景/雅(MIYABI)/ポップチューン/ほのか/銀残し/リバーサルフィルム/モノトーン/クロスプロセスから選択する。それぞれ、彩度や色相など、項目によってカスタマイズも可能だ。デジタルフィルターは、色抽出/トイカメラ/レトロ/ハイコントラスト/シェーディング/ネガポジ反転/カラーから選ぶ。

 この2種類を個別に設定することも、組み合わせて設定することもできる。例えばポップチューンで派手にしたカラーのみを色抽出で表現する、といった撮影も可能だ。

photo 動画設定画面。露出のマニュアル設定が可能な点は強みだ

 動画モードも強化された部分。撮影できるのはMOV形式のフルHD動画で、1920×1080/30fpsの動画撮影が可能。24fps、25fpsの選択も可能。720p(1280×720)では60fpsも選択できる。1回の撮影で記録できるのは4Gバイトまたは25分までだ。

 もちろん、さまざまな交換レンズを駆使した表現力豊かな撮影が可能で、魚眼レンズや望遠レンズ、単焦点レンズでの背景ボケを生かした撮影など、従来のビデオカメラとは異なった動画の撮影が可能だ。

 撮影では、モードダイヤルを動画モードにあわせてシャッターボタンを全押しするか、どのモードでも赤い動画ボタンを押せば撮影が行える。レンズキットのsmc PENTAX-DA 40mm F2.8 XSでも、ピント合わせ時のAFモーター音はそれなりにする。追尾AFもあるが、MFの方がいいだろう。

 動画モード切替時はP/Av/Tvから撮影モードが選べるので、例えば絞り開放でボケを生かしたり、シャッタースピードを上げて動体を捉えたりと、自分好みの表現ができる。カスタムイメージやデジタルフィルターを使った撮影もでき、動画撮影機能は強力だ。

 実際に撮影してみると、動きのあるシーンでブロックノイズが発生するなど、ビットレートは抑えめのような印象。画質としてはもう一息といった印象だが、撮影モードやカスタムイメージ、デジタルフィルターの組み合わせによる表現力の高さは良好だ。

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