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第150回 桜と天気と背景の関係今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)

» 2012年03月23日 11時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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お城と桜

 桜が残る季節に会津若松に来たのなら鶴ヶ城で桜である。天気は悪かったけど、大量のソメイヨシノが植えられており、その姿は圧巻。

 前夜、地元の店で食事をしながら、店の人に地震の話を伺ったのだけれども「会津は全然平気でしたよ」とケロっとした顔で返された。街を歩くとそこら中の古い建物に日々がはいったり瓦が落ちたりしてるのだが、沿岸部の甚大な被害に比べれば無傷のようなものかもしれない。

 でもお城へ行くと石垣の一部が崩れており、かなり揺れたんだなということが分かった。

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 お城の桜はなかなか見映えがいい。特にお堀に向かって枝がしなっていく様はお城ならでは。曇天ゆえ色味に乏しいので、現像時に彩度を上げてちょっと華やかにしてみた。桜の花びらが浮かぶお堀を背景に1枚。

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 壁が塗り直され、瓦もふき替えられてリニューアルして間もない鶴ヶ城にたどり着くと、周りは桜だらけ。

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 これで青空ならよかったのに。こればかりはどうしようもない。

 前夜訪れたお店の人が、お勧め撮影スポットを教えてくれた。お城の奥にある土塁(でいいのかな?)の上に上ると、桜の間から天守がきれいに見えるのだという。探して行ってみると、確かにその通り。桜に囲まれた天守がそこに。

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 地元情報は大事ですな。

 せっかくなので望遠レンズをつけて。

photo 手前の桜にピントを合わせてみた
photo 後ろの天守にピントを合わせてみた

 桜の写真なのに桜にピントを合わせるより後ろの天守にピントを合わせて桜をボカした方が、桜の写真っぽくなるのが面白いところだよね。

 さすが地元の人はよく知ってるようで、このあたり、桜をお目当てとする人がたくさんきておりました。最後は桜を楽しむ子供を入れた写真をどうぞ。人がはいってる桜の写真ってのもよいもんです。

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