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デジタル一眼はニコンが急伸、コンデジ売れ筋は8倍ズーム以上デジタルカメラ総合販売ランキング(4月2日〜8日)(1/2 ページ)

» 2012年04月16日 11時19分 公開
[ITmedia]

 ランキング集計期間も新年度に入り、若干、顔ぶれに変化が見られる。

 デジタル一眼のランキングでは「EOS Kiss X5 ダブルズームキット」「EOS Kiss X4 ダブルズームキット」が1位2位を維持することにかわりはないが、高価格帯製品としては異例とも言えるランクインを続けていた、ソニー「NEX-7 レンズキット」は圏外へと姿を消し、ニコンの「D5100 ダブルズームキット」が8位から3位に、「D3100 レンズキット」が圏外から再度のランクインを見せ、トップ10内に5機種を送り込んでいるニコン勢の伸びが目立つ。

photophoto ニコン「D5100」(写真=左)、「D3100」(写真=右)

 ちなみにデジタル一眼の販売状況については、「BCNランキング」を主催するBCNが興味深い調査結果を報告している。トピックはいくつかあるが、特に興味深いのが、ミラーレスタイプにおけるニコンの躍進、デジタル一眼レフの巻き返しだ。

 ニコンのミラーレスタイプといえばNikon 1 J1/V1の2機種のみだが、昨年秋の発売時からの急伸はなかったものの、2011年末からはシェアを伸ばしており、12年3月時点ではメーカー別シェアでは約2割を占めるまでに至っている。また、レンズ交換式カメラ全体のメーカー別販売台数という観点からすると、ミラーレスタイプの急伸にかげりが見られ、今年2〜3月にはデジタル一眼レフのシェアがミラーレスタイプを上回っている。

 また、デジタルカメラ全体のメーカー別販売台数シェア率という視点からすると、ミラーレスタイプを持たないキヤノンが2012年に入ってからシェアを伸ばし、トップとなっているのも興味深い(詳細な調査結果はこちらの記事参照)。

 コンパクトデジカメについては、前述のBCN調査で「2012年2〜3月は8倍ズーム以上の高倍率レンズを搭載したモデルが人気」との傾向が示されており、今週、圏外からランクインしたパナソニックの「DMC-SZ7」(レビュー)もスリムボディに10倍ズームレンズを搭載した製品。ランキング全体へ目をやっても、10機種中7台が8倍以上の高倍率ズームレンズを搭載していることが分かる。

 高倍率の光学ズームレンズを小型ボディに、というのは確かにコンパクトデジカメがレンズ交換式に対して持てるアドバンテージのひとつであることは間違いない(ニコン「COOLPIX S8200」は25〜350ミリ相当の14倍ズームレンズという強烈なレンズを搭載している)。どこまでこの高倍率化の流れが続くのかというのも興味深いところである。

デジタル一眼販売ランキングTOP10

2012年4月2日〜8日
順位前回順位メーカー製品名
1位1キヤノンEOS KISS X5 ダブルズームキット
2位2キヤノンEOS KISS X4 ダブルズームキット
3位8ニコンD5100 ダブルズームレンズキット
4位3ニコンNikon 1 J1 ダブルズームレンズキット
5位9ニコンD3100 200MMダブルズームキット
6位7ニコンNikon 1 J1 ズームレンズキット
7位4オリンパスE-PL3 ダブルズームキット
8位5パナソニックDMC-GF3 ダブルレンズキット
9位16ニコンD3100 レンズキット
10位6ソニーNEX-5ND

この記事は、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国の家電量販店のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています。

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