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見どころ満載、「撮る」を楽しめるカメラ――「OLYMPUS OM-D E-M5」(2/4 ページ)

» 2012年04月25日 08時30分 公開
[永山昌克,ITmedia]
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強力な手ブレ補正と快適な撮影感覚

 機能面での注目は、世界初をうたう5軸対応のセンサーシフト式手ブレ補正機構を搭載したこと。5軸とは、上下方向の角度ぶれと左右方向の角度ぶれという一般的な2つのブレ補正に、水平のシフトブレ、垂直のシフトブレ、光軸回転のブレの3つを加えたもの。シフトブレは撮影倍率が高くなるほど目立つ傾向があり、それをしっかりと補正できることは、特にマクロ撮影を多用する人にはうれしいメリットです。

 カスタムメニューから「半押し中手ぶれ補正」をオンにすることで、ファインダー像のブレを補正できるのも便利です。これによって、これまではボディ内手ブレ補正の弱点といわれていた部分を解決したといっていいでしょう。

 この手ブレ補正は、撮像素子のユニットを磁力によって浮揚させて補正を行う新機構を採用しています。手ブレ補正のオン/オフを問わず、撮像素子を常に浮いた状態にする必要があるため、動画モード以外の撮影モードでは、起動中ずっと「コー」という小さな駆動音が鳴り続けます。静かな室内では少々気になることがありますが、うるさいと感じるほどではありません。手ブレ補正の効果は強力で、薄暗いシーンでの安心感を高めてくれます。

photo 絞り優先AE(F1.8 1/40秒) 露出補正:-1 ISO200 WB:晴天 ピクチャーモード:Natural 焦点距離:45ミリ レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」
photo 絞り優先AE(F5.8 1/80秒) 露出補正:+0.3 ISO640 WB:晴天 ピクチャーモード:Natural 焦点距離:39ミリ レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ」

 AFは、ミラーレスカメラで一般的なコントラスト検出方式を採用。フォーカスエリアは35点から選択でき、動いている被写体に合わせてフォーカスポイントが動く追尾AFや、自動的に目にピントを合わせる瞳検出AF、シャッターボタンを押さなくても、常にフォーカスし続けるフルタイムAFなどに対応しています。動体に対するAFの追従性は、一眼レフ機の位相差検出AFに及びませんが、静止した被写体であれば一眼レフ機に遜色(そんしょく)ないスピードで、軽快にピントが合います。

 連写はAF固定で最高秒間9コマ、AF追従で最高秒間4.2コマに対応。連続して撮影できるコマ数は、RAW+JPEGモードで15コマ(SDXC UHS-Iカードによる実測値)。試用では、きびきびと撮影できるレスポンスの良さを実感できました。しかも、レリーズ時の音と振動が比較的小さいため、高速レスポンスでありながら、静かで心地よい撮影ができます。

photo 絞り優先AE(F2 1/2000秒) 露出補正:±0 ISO200 WB:晴天 ピクチャーモード:Natural 焦点距離:45ミリ レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」
photo 絞り優先AE(F5 1/800秒) 露出補正:±0 ISO200 WB:晴天 ピクチャーモード:Natural 焦点距離:56ミリ レンズ:「LUMIX G VARIO 45-200mm/F4.0-5.6/MEGA O.I.S.」

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