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20倍ズーム×高感度×GPSの万能選手 富士フイルム「FinePix F770EXR」(2/3 ページ)

» 2012年05月14日 12時21分 公開
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GPSと連携機能

 本製品のGPS機能は昨夏の「FinePix F600EXR」を基本的に踏襲しており、カメラを風景にかざすとその先にある地名やランドマークを表示する「ARランドマークナビ」も引き続き搭載する。

 GPSの初回測位は20〜40秒ほど。GPSの性質上ビルなど大きな建物の付近では誤差が出る場合もあるが、ある程度開けている場所では比較的正確なデータが記録されていた。常時測位についてはオフも選択できるが、せっかくならば位置情報も記録しておきたいもの。バッテリーは消費してしまうが、やはりGPS設定は常時ONで撮影するのがベストだろう。GPS情報は、位置情報の他にカメラの向きも記録されるのでなにかと便利である。

photophoto GPS設定項目(写真=左)。再生画面では、カメラの向きとランドマーク情報を確認できる(写真=右)
photo 平地ではあまり誤差がなかったが、スカイツリーの周辺ではGPSの誤差が目立った

 F770EXRには、約100万件のランドマーク情報が搭載されており、位置情報のほかに地名やランドマーク情報も保存される。地名が入るため写真を見返したときに分かりやすいのだが、F770EXRの売りの機能である光学20倍ズーム撮影を行うと、撮影地と被写体が合わないことがあることに気付いた。もっとも「撮ったのは別の場所だよ」という話のネタにはなりそうだ。

photo GPSによる地名写し込みをしてみると、カメラ内に細かくランドマークが登録されていることが分かる
photo 超望遠撮影の場合は地名写し込みが裏目に出ることも。雷門付近から撮影しているので、写し込みされている地名は正しいのだが、被写体は押上のスカイツリーだ

 ARランドマークナビは、カメラを水平にするとレーダーのようにランドマーク(観光名所以外に駅なども表示される)の方角を確認でき、カメラを垂直にすると実際の映像とランドマークを重ねて確認できる。目的地を探す場合や、展望台などで方角を確認する際に使える機能だ。スマートフォンでもGPS機能を使ったナビ機能があるが、ARランドマークナビなら海外でもパケット通信なしで位置を確認できるので重宝するだろう。ただし、詳細を確認する際は地図やちゃんとしたナビを使用した方が良いだろう。

photophoto ARランドマークナビはカメラの向きに合わせて画面上にランドマークを表示してくれる(写真=左)。画面を水平にすると、レーダー表示に切り替わる(写真=右)。方向キーでランドマークを選択して名前を確認することができる

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