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» 2012年05月15日 08時30分 UPDATE

今日から始めるデジカメ撮影術:第152回 太陽と月の関係 (1/3)

5月21日に金環食が見られる(といいな)記念ってことで、今回は太陽や月を撮る話です。

[荻窪圭,ITmedia]

 太陽や月を本格的(天体観測的)に撮影しようと思ったら、レンズはカメラ用というより天体観測用に近いものになる。レンズでいえば35ミリ換算で2000ミリくらいは欲しい。そうすればかなり大きく撮れる。

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 かなりしっかりした三脚も必要だ。望遠になればなるほど「目的の被写体を中央に置いておく」のが大変になるから。前述のようなレンズは重いので、かなりしっかりした三脚じゃないと、構図を決めて、カメラから手を離した途端にレンズの重みでほんの少し傾いちゃう。ほんの少しだから普段は気にならないのだけど、1000ミリ相当以上の超望遠だとそのかすかな動きで被写体がフレームアウトしちゃうのだ。

 それに太陽や月って「思ってるより動きが速い」。その上、直線運動じゃなくて、大きく弧を描いて動くので、上手に追いかけるのがなかなか難しい。天体観測・撮影用の「赤道儀」なら月の動きを自動的に追ってくれるものもある。

 だがしかし、そういう本格的な天体撮影はそれを趣味にしている人に任せておくとして、ここではそこまで気合いを入れない、できるだけ余計なコストをかけない、お気軽な月や太陽の写真撮影、という話をします。

満月は手軽に撮れます

 夜、晴れた日にぽっかりと月が浮かんでて、あ、きれいだから撮りたい、と思ったらどうするか。

 実はこれ、分かっちゃえば実に簡単。手持ちでも撮れる。

 普通にカメラを向けてオートで撮ると、カメラは月の明るさより周辺の暗さにひっぱられて、シャッタースピードが遅くなったりISO感度があがったりして、撮れた写真はブレてたり、月が「真っ白」に白飛びしまくったりピントがあってなかったり、確かに月は写ってるんだけどね、というレベルになる。

photo 300ミリ相当の望遠レンズで、オート撮影

 だから難しいと思われがちなのだが、その理由が分かってしまえば簡単。 晴れた日の月は実はすごく明るいからだ。

 月って、晴れていれば昼間でもよく見える。月が明るいのは太陽光を反射しているからで、その明るさ自体は昼も夜も大して変わらないのだ。つまり月だけを撮るなら、昼間とあんまし変わらないセッティングでいいのである。

photo 昼間の月

 昼間と同じ……では言い過ぎとしても、マニュアル露出にして、ISO200なら1/320秒のF5.6くらいでいける。あとはよく晴れてたり空気が澄んでたり淀んでたりという状況に合わせて調整すればいい。

 コンデジでも望遠に強くてマニュアル露出が可能なら大丈夫。手ブレ補正がついてるカメラなら、十分手持ちで撮れる。そうするとこんな感じで撮れる。

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 上の写真は、一般的な望遠系標準ズームレンズ(300ミリ相当)で撮った月。1/320秒でF5.6でISO200。昼間の写真と変わらないのだ。

 かなり小さいけど、陰影がくっきりしてなかなかいい感じに撮れる。満月よりこのくらいの方が横から太陽光が当たっている分、凹凸がはっきりでて面白い。

 いわゆるダブルズームキットの望遠ズームレンズはAPS-Cサイズのカメラなら300ミリ相当になるものが多いので、上の写真と同じくらいに撮れる。マイクフォローサーズ系のダブルズームキットの望遠ズームレンズは400ミリ相当なのでもうちょっと大きく撮れる。最近の高倍率ズームコンデジでもマニュアル露出さえ可能なら、このくらいは撮れるのだ。

 ただ、月だけを撮るのならもっとアップで、と思うのが人情。そこで、満月の夜、600ミリ相当のさらなる望遠レンズで撮ってみた。マイクロフォーサーズのカメラに300ミリ(つまり600ミリ相当)の望遠レンズをつけて撮った満月がこれ。

photo 模様まではっきり見える

 ただ、600ミリ相当の望遠でも大きさはこのくらいだ。でもトリミングすればネットに公開するなら十分なサイズである。試しに1000ミリ相当の超望遠で撮ってみた。するとここまで大きくなる。

photo 1000ミリ相当の超望遠で

 ここまでくるとレンズが大きくて重くなるので、手持ちでは無理。手の微妙な震えで月がフレームアウトしちゃうし、保持するのが大変なので、素直に三脚を。

 普通はこれを適当にトリミングするので、こうなる。

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 1600万画素のカメラに1000ミリ相当のレンズをつけて、月の大きさは1320×1320ピクセルくらい。ただ上の写真はスーパームーンと呼ばれる普段より大きめに見える月なので、普段の満月はもうちょっと小さい。

 月が何時にどこにどんな月齢で昇るか。これはかなり大事なこと。月が出る時刻って毎日ずれていくからあらかじめ調べておくといい。わたしはiPhoneの「iステラ」というアプリを使っている。こんな風に、何時何分に月がどっちの方向に出るかをチェックできるので便利なのだ。

photo iステラ

 2012年5月のスーパームーンのときは日没直後の18時過ぎに月が昇ってくれたので、こんな写真も手持ちで撮れた。下の写真は50ミリ相当の標準レンズで撮影している。月の位置が低ければ周りの風景も一緒に狙ってみるといい。これなら望遠レンズがなくても月写真を楽しめる。

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 なお、月の動きはけっこう速い。肉眼でじーっと見てても分からないけれど、建物のような相対的に比較できるものがあると、実に速く動いているのが分かる。ちょっと油断するとこんなことになる。

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 要注意ってことで。

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