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水没しても落としても、気づかい無用の“お手軽系”ハンディカム「HDR-GW77V」(1/4 ページ)

» 2012年05月24日 20時30分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 防水耐衝撃のカメラって、デザインとか形状とか質感とかディテールの処理で「おれは防水だぜ」ってそこはかとなく(あるいははっきりと)主張してるものだと思ってたし、事実そういう製品が多かったのである。でもこのソニーの“ハンディカム”「HDR-GW77V」にはそれがない。普通のコンパクトで軽いHDビデオカメラなのだ。

photophoto ハンディカム「HDR-GW77V」。タフネス系には見えない縦型のシンプルなデザインがいい

 その見た目がまったくもって、防水耐衝撃系のタフネスカメラに見えないのがいい。その割に、水中でも使えるわ多少はぶつけても大丈夫(たぶん)で、カバンの隙間でも上着のポケットにでも入れられるサイズで、持ち運びの際も撮影の際もよけいな気をつかわなくていい。そのお気楽感覚がHDR-GW77Vの真骨頂じゃないかと思うのだ。

photo ざぶりと水中に。ほんとに水に沈めていいの? と、ちょっとためらったぐらいだけど、まあ最終的には容赦しないで沈めた

iAUTOで日常から水中まで自在に撮れる

photo 防水デジカメとしてはかなりコンパクトなニコンの「COOLPIX AW100」と並べてみた。スマホを2〜3台重ねたくらいの大きさなのだ

 HDR-GW77Vはソニーとしては「HDR-TG5V」(2009年4月)以来、3年振りの縦型ビデオカメラ。TG5Vは「単にコンパクトなビデオカメラ」だったけど、今回は防水防じん耐衝撃というアウトドア系の要素が加わった。タフネス系だけど小さい。アウトドア系防水コンデジと比べると小さいのが分かる。

 その防水性能は水深約5メートルで60分の動作可能。耐衝撃は約1.5メートルからの落下に耐えられる耐衝撃(Webサイトには「故障しにくい耐衝撃性能」と微妙な表現になってるけど)、それにPIX5準拠の防じん性能もある。

 本格的なダイビングには心もとなくとも、ちょっとした水中撮影は気軽に楽しめる。撮影モードをフルオートの「iAUTO」にしておくと、水中に入ったとたん、自動的に水中モードに切り替わってくれるのもいい。

 たとえばこんな感じ。

 レンズも35ミリ換算29.8ミリ相当(動画撮影時、16:9)からの10倍ズームで、広角側がF1.8と明るいのでかなり良く撮れる。その上見た目は「ほんとに防水?」と言いたくなるスリムさで重さも約188グラム(メモリカード、バッテリー込みでは220グラム)。

photo 防水パッキングされたカバーを開くと、バッテリー、microSDカード(あるいはメモリースティックマイクロ)、HDMIとmicroUSB端子が現れる。標準的なmicroUSB端子なのがよい。充電もここから
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