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» 2012年08月03日 11時46分 UPDATE

アクティブ派におすすめ 防じん防滴ミドルクラス一眼レフ「K-30」 (1/3)

ペンタックス「K-30」はペンタックスらしさのあふれるデジタル一眼レフ。レンズキットで実売10万円を切る価格ながら防じん防滴など充実したスペックを備えており、アクティブに使いたい人へおすすめだ。

[小山安博,ITmedia]

視野率100%ファインダーなど高い基本性能

 ペンタックス「K-30」は、APS-Cサイズの有効1628万画素CMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラだ。低価格のレンズ交換式カメラではミラーレスが大きな存在感を示しているが、K-30はミラーのあるデジタル一眼レフで、そのファインダーは実売10万円以下の機種ながら視野率100%を達成している。実際にのぞいてみても広くて見やすく、ピントの山もつかみやすい。正直、これだけのファインダーがこのレンジのカメラに搭載されたのはうれしいところだ。

photo 「PENTAX K-30」

 視野率100%を実現するため、通常はファインダーに設置される位置合わせ機構を取り除き、ファインダーで見えている像が100%になるように撮像素子を調整するといった手法を採用している。この手法は同社製品で既に採用実績があるため、今後の同社デジタル一眼レフにも継承されていくだろう。

 いずれにしても視野率約100%のファインダーは見やすく、撮影が楽しくなる。フォーカシングスクリーンの交換にも対応し、AF分割マットやAFスケールマット、全面マットがオプションで用意されている。

 AFは中央9点クロスタイプの11点測距。本体を正面から見て右側面にあるフォーカスモードレバーで、AF-S/AF-C/MFを切り替えられる。AFモジュールは新開発で、コンティニュアスAFの速度向上、高精度なAFなどが実現されている。連写速度は最高約6コマ/秒、シャッター速度は最高1/6000秒、77分割測光センサー、メインカラーを強調するホワイトバランスモード「CTE」など、十分な基本性能を備えている。

photophoto 本体側面。握りやすいように手に合わせた凹凸の作られたグリップ。グリップの逆側もわずかに凹凸があり、縦持ち時に手がかかりやすくなっている

アクティブシーンでも使える防じん防滴

 外観は一般的なデジタル一眼レフではあるが、深めの大きなラバーグリップ、全体的にスポーツカーのような前方から後方に流れるデザインは、従来の同社デジタル一眼レフとは一線を画しており、非常にスポーティな印象を与える。

photo グリップは深め。スポーティなデザインの外観

 ボディは81カ所にシーリングを施した防じん防滴構造で、この価格帯の製品としては破格のスペックと言っていいだろう。水がかかっても、ホコリの多い場所での撮影でも安心できる。マイナス10度までの耐寒性能も備えており、海から山、雪といった状況を始め、砂ぼこりが多いグランドでのスポーツ撮影、町中での突然の雨など、利用シーンを選ばない。

 ただし、防じん防滴を期待するならばレンズの選択に注意が必要となる。レンズキットに付属する「smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL」および、ダブルズームキットの「smc PENTAX-DA L 55-300mm F4-5.8 ED」は防じん防滴構造ではない。防じん防滴での利用を前提とするならば、「smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6ED AL[IF]DC WR」が付属する18-135WRキット」を選択しよう。

 屋外での長時間撮影に便利なのが、単3形電池への対応。別売のバッテリホルダーを使えば単3形電池4本での撮影も可能となる。急なバッテリ切れやバッテリ忘れの場合にも、対応できるが、撮影化の枚数は充電池の方が多い。非常用だろう。

photophoto 付属充電池に加え、乾電池も利用可能。単三形乾電池の種類を設定画面から指定することもできる
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