撮影時にはEVFとバリアングル式の液晶モニタを利用できるが、自動切り替えのアイセンサーはついてない。それはちょっと残念な点。操作系はハイエンドデジカメ的というか、かなりマイクロフォーサーズ機の最新モデル「DMC-G5」と似ている。
背面右上にはクリック付のダイヤルがあり、各種パラメーター変更に使えるし、露出補正はクリックして回すだけど快適。上面にひとつ、背面にふたつと機能割り当ての可能な「Fn」キーが装備されていて、カスタマイズの幅は広い。コンデジとしては申し分のないデキだ。
撮影機能はお馴染みのおまかせiA、P/A/S/Mにクリエイティブコントロールとシーンモードというところ。おまかせiAはインテリジェントオートでいわゆる「フルオートモード」なのだがこのモードのままでもあれこれ幅広く設定できる。 「iA+」にしておけば絞り値や露出補正などを任意にコントロールできるので、好みのタイミングで開放F値であるF2.8の明るさを楽しめる(フルオートだとなかなか開放にしてくれない)。
さらにメニューで「ブレピタ」「i手持ち夜景」「iHDR」のオンオフをコントロールできる。ブレピタは被写体の動きを見てISO感度とシャッタースピードをコントロールする機能で、ISO400以降はシャッタースピードを「手ブレしなければOK」なレベルにとどめてISO感度をあまり上げない傾向にあるが、これをオンにしておけば被写体がじっとしてない場合などにISO感度を上げてシャッタースピードを速めにしてくれる。
i手持ち夜景は夜景だと判断すると、複数枚連写して合成することでノイズの少ない夜景写真を撮れる。ただし、オンにしておくと常に画角が少し狭くなる。連写時の構図のずれを考慮して余裕を持たせてるのだろう。よって、夜景写真を撮らないならオフがお勧め。iHDRは逆光だとカメラが判断すると露出を変えて連写してHDR写真を撮ってくれる機能で、つまり、撮影モードがiAのままでも、幅広いシチュエーションに対応できるのだ。
クリエイティブコントロールは他のLUMIXシリーズ同様、ハイキーやローキー、インプレッシブアートなど14種類のフィルタを適用できる。シーンモードは人物や風景といったシーンに加え、パノラマ、手持ち夜景、HDRも含まれている。手持ち夜景やHDRを手動でかけたいときはこちらから。
動画はフルHDで、AVCHDとMP4のどちらかを選べる。付属バッテリーはDMC-G5と同じ。持ちは非常によく、CIPA規格で540枚の撮影が可能だ。なんとなく、いろいろな部分でG5と似てるなと思ったら、バッテリまで一緒だったとは。
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