ソニーは9月11日、「DSC-RX1」「α99」「NEX-VG900」といった、フルサイズセンサーを搭載したデジタルカメラおよびビデオカメラを発表した。同社 デジタルイメージング事業本部 本部長の石塚茂樹氏(業務執行役員 SVP)は「高付加価値製品群の強化」を戦略に掲げ、自社開発の大型センサーを搭載するこれらフルサイズセンサー機をその象徴として訴求する。
・最高画質を究極小型化 世界最小の35ミリフルサイズ機 「DSC-RX1」
・デュアルAFシステム搭載 先進の35ミリフルサイズ「α99」
・フルサイズセンサー搭載、レンズ交換式“ハンディカム”「NEX-VG900」
デジタルカメラの国内出荷台数について同社では、2010年度の1036万1000台から、2012年度には880万台に低下すると予測する。スマートフォンの普及、普及価格帯コンパクトデジカメの日用品化などを主な理由として挙げることができるが、「高倍率コンパクトデジタルカメラ」「高級コンパクトデジタルカメラ」「デジタル一眼/ミラーレスカメラ」の3カテゴリについては成長を続けていると分析する。
そこで世界最小最軽量の10倍ズームモデル「DSC-WX170」や1型センサー搭載の「DSC-RX100」、そしてフルサイズセンサーの「α99」「DSC-RX1」、さらには無線LANを搭載するミラーレス最新製品「NEX-5R」「NEX-6」など、カメラ専用機としての特徴を前面に押し出した製品で需要に対応していく。なお、「NEX-5R」「NEX-6」の国内販売については、「年内発売予定」とされた。
フルサイズセンサーを搭載した「DSC-RX1」「α99」「NEX-VG900」については、画質に妥協をしないプロおよびハイアマチュアを対象とし、ソニービル/ソニーストアでの先行展示を初め、全国7都市にて開催する体験会などを通じてフルサイズの魅力を伝えていく。
なお、フルサイズ対応レンズの拡張については「事業部全体を挙げて強化に努めたい」(石塚氏)とし、また、フルサイズセンサーを搭載したデジタルカメラ「NEX」の投入については、「(デジタルカメラの)NEXは“一眼画質の小型化”を掲げている製品。検討に値する事柄と認識している」(同)と述べるにとどめた。
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