画面右にある3つのボタンはAndroid 2.x系の端末そのもの。「MENU」「ホーム」「戻る」だ。MENUや戻るボタンはカメラ時もそのままメニューキー、戻るキーとして使う。
ホームを押すと、Android2.3のホーム画面に切り替わる。ロック画面が出たら指でスライドさせてホーム画面にする。ホーム画面にはニコンが用意した3つのアプリ(カメラ、再生、転送)と、Webブラウザ、設定の5つしか並んでない。基本的に「素のAndroid」で、カメラ用のアプリとか画像編集アプリなどは入っていない。再生と撮影もアンドロイドのアプリとして用意されていることが分かる。
転送は他のスマホ(iPhone含む)とWi-Fiを使って画像を転送するためのアプリ。設定を開くと、普通のAndroid機同様、ディスプレイ周りやWi-Fiまわりなどの各種設定を行える。ちなみにSDカードのフォーマットもここから行う。
S800cのAndroidっぽさを楽しむにはやはりアプリをいれたい。
Wi-Fi環境につなぎ、Googleのアカウントをセットすれば普通にメールチェックもGoogle+も楽しめるし、アプリも落とせる。SNSも普通にできる。再生アプリやギャラリーアプリから写真をSNSにアップロードしたりメールに添付して送ったりも自由自在だ。これは一番のメリット。撮った片っ端からPicasaにアップロードって使い方もできる。通話ができないことをのぞけば、普通のAndroid機と思っていい。
試しにいくつかの画像系アプリを落として試してみた。
まずはカメラアプリ。Androidのカメラアプリには2種類ある。カメラ機能はその端末標準のものを使い、アプリは撮った後の処理に専念するタイプ。「Instagram」なんかがそうだ。この場合はズーミングや露出補正、そのほかの細かい撮影機能もS800cの機能がそのまま使える。一部シーンモードなどが使えないくらいだ。
アプリ自体が端末のカメラ機能をコントロールするカメラ機能がウリのタイプだと、せっかくの光学ズームも生かせず、本当に撮るだけになる。ちょっと残念だが、「FxCamera」や「Retro Camera」などが該当する。「HDR Camera」など特殊な撮影をするものもうまくいかないことが多かった。
画像処理系のアプリはSDカードに保存した写真を開けるタイプのものなら、画像データが大きいせいか落ちることもあったが、基本的にそのまま使えるようだ。
Androidも、iPhoneには劣るとはいえ、様々なフォトフィルタアプリ、画像編集アプリが有料無料合わせてたくさんあるので、気に入ったものをダウンロードすれば、撮った写真(16Mのフルサイズでも)をトリミングしたり色をなおしたりフィルタをかけて遊んだりできるのだ。
アプリは自己責任で使うこと。無料版があればそれで試してから有料版に切り替えるなどしたい。ニコンが動作確認アプリとか推奨アプリを公開してくれるといいのになと思う。
でも、「カメラ」で撮った写真を自由に編集加工して公開までできるってのは楽しい。何しろ10倍ズームだし、フラッシュもスマホのものよりずっとよく効くし、暗所にも強い。写真を見せたいときはこれで撮ってアップしちゃえばいいのだ。twitterとかしながら、あっと思ったらすぐカメラに切り替えて(ホーム画面から撮影をタップ!)撮るってこともできるし。
スマホとしての使い勝手は、半年前のAndroid機って感じ。最新のAndroid 4.0機に比べるとやはりちょっと重い感じだが、初期のAndroid 2.3機よりはちょっといいレベルだと思っていいだろう。
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