ここまではPowerShot S110の一番の良さであるバランス――小型軽量ボディ、タッチパネルを新たに導入したことで実現した操作性、Wi-Fi(無線LAN)によるスマホ連携などの利便性――を中心に、詳しく紹介してきた。
そしてそのPowerShot Sシリーズといえば、2009年夏に投入されたPowerShot S90が「薄暗い居酒屋でもいい絵の撮れるカメラ」という命題から開発されたのは、一部で有名な話で、その「暗い場所でもいい絵」という美点はPowerShot S110にも継承されている。徐々に冷え込むようになり、街中がきれいにライトアップされる時期なので、夜景を撮ってみた。
ひとくちに夜景がきれいに撮れる、といっても実は結構難しい。「きれいな夜景」にもいろいろと種類があるからだ。黒く沈んだ中の灯りがきれいな夜景なのか、はたまた、イルミネーションがきらびやかにライトアップされていてきれいな夜景なのか、状況によって明るさはだいぶ違うので、人が感じたように写真を撮るのは結構骨が折れる。
しかし、数世代に渡って「暗い場所でのきれいさ」を考え続けてきたPowerShot Sの最新モデルであるPowerShot S110は、シャッターを押すだけでもほぼ人が感じたままの、きれいな夜景を写しだしてくれる。ただ、かなり暗いところになるとオート撮影では手ブレが発生してしまうこともあるので、そのときにはシーンモードの「手持ち夜景」モードを使いたい。このモードでは連写合成によって、三脚なしでもブレのない、ノイズを抑えた写真を撮れる。
ISO1600のような高感度撮影でも、ノイズが少なく、黒の沈んだきれいな夜景が撮れることが分かってもらえただろうか。ISO感度については上限値の設定ができるほか、ISO感度の上がり方も設定から調整できる。なおISO感度は最高でISO12800まで上げられる。ISO12800ともなれば、さすがに細部にあらは目立つが、ノイズリダクション処理も上手に行われており、一見するとISO12800とは思えない仕上がりになる。
夜景撮影について、基本的には「AUTO」もしくは「手持ち夜景」モードでの撮影でほぼ満足できる仕上がりが得られるはず。ただ、海辺だと光源に水銀灯が使われていて、オートのままでは緑かかった感じになることがある。そのときには「水銀灯補正」をオンにすれば、肉眼での見た目に近い色で撮れる。この補正は他の被写体を撮るときにはオフにしておこう。
PowerShot S110はレンズも明るく、強力な手ブレ補正機構も搭載しているので、あまり手ブレに対して神経質になることはないが、それでも夜間の撮影なので、気をつけるに越したことはない。しっかりとカメラを構えた上で、可能なら手すりなどを使ってカメラを固定するなどの手段を活用したい。
読者の方への日ごろのご愛顧に感謝すべく、紹介してきたキヤノンの最新モデル「PowerShot S110」を抽選で3名にプレゼントさせていただきます。ご希望の方は、下の応募フォームよりご応募ください。なお、カラーはお選び頂けませんので、あらかじめご了承ください。
※プレゼントキャンペーンは終了いたしました。多数のご応募ありがとうございました。
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提供:キヤノンマーケティングジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia デジカメプラス編集部/掲載内容有効期限:2012年11月25日
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