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» 2012年11月06日 00時10分 UPDATE

心地よさと描写にこだわった高級コンパクト オリンパス「STYLUS XZ-2」 (1/3)

F1.8の高性能レンズを搭載した「XZ-1」の後継モデル「XZ-2」が登場した。iHSテクノロジーを盛り込み、操作性をさらに向上させることでスキのない製品に仕上がっている。

[野村シンヤ,ITmedia]

 オリンパスから発売されたコンパクトデジタルカメラ「STYLUS XZ-2」(以下 XZ-2)は、ワイド端の開放値がF1.8、テレ端がF2.5とコンパクトデジカメながら非常に明るいレンズを搭載して世間を驚かせたハイエンドコンパクトデジカメ「STYLUS XZ-1」の後継モデル。同社の一眼カメラ用レンズ「ZUIKO DIGITAL」のノウハウを惜しみなく投入されて設計された「i.ZUIKO DIGITALレンズ」の性能を生かすべく、画像エンジンの刷新、使いやすさを追求した各種機能やデザインが特徴的な1台だ。

photo 「STYLUS XZ-2」

デザインの基本は継承しつつ、細部は大幅変更

 XZ-2はXZ-1に比べると外観デザインも大きく変わっている。若干丸みを帯びていたXZ-1よりもシャープなフォルムになっており、なんといっても目を引くのが、ボディ右側のグリップだ。固めの硬質ゴムが張り付けられているグリップは手の吸い付きもよくホールド感も高い。このグリップはコイン一枚で簡単に取り外すことが可能で、好みによってスタイルを変更できる。このグリップの存在感は大きく、取り外した状態だとまったく別物のようなカメラに様変わりする。

photophoto 脱着可能なグリップとシャープになった造形により精悍さを増したデザインに仕上がっている。コントロールレバーとFn2ボタンの追加がXZ-1との大きな違い(写真=左)、チルト式の液晶モニターを新たに搭載し、92万画素のハイパークリスタル液晶を採用することで視認性も向上(写真=右)

 もう1つ前面部で追加されているのが、グリップのすぐ脇にある「コントロールレバー」と「Fn2」ボタン。コントロールレバーはレンズの根本にあるコントロールリングの機能をMFやズームにワンタッチで切り替えることができ、Fn2ボタンはピクチャーモードやアスペクト比、画質モードなどさまざまな機能を割り当てることが可能だ。

 背面を見ると、こちらにもボタン「Fn1」が用意されており、AELやプレビュー、NDフィルター機能を割り当てることが可能。前面部と背面部にそれぞれファンクションボタンが追加された格好だ。

 液晶モニターのサイズはXZ-1から変わらず3型のままだが、92万画素のハイパークリスタル液晶を採用することで外光反射をさらに抑え、快適な視認性を実現している。さらにタッチパネルとしても動作するので、スマートフォンの操作のように指先一つで、AF枠の移動やシャッター、各種機能の設定、再生画像のコマ送りなどができるように進化している。また液晶モニターは、上向き最大80度、下向き最大50度のチルト機構を搭載しているので、ハイアングルやローアングル撮影で威力を発揮する。

 そのほかXZ-1同様、アクセサリーポートも搭載しているので、電子ビューファインダー「VF-3」「VF-2」といったアクセサリーをオプションで取り付けることができる。

photophoto 背面にもカスタマイズ可能なファンクション(Fn1)ボタンが用意されている(写真=左)、記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード(UHS-I対応、〜128Gバイトまで)に対応。バッテリーはリチウムイオン充電池「LI-90B」となっており、XZ-1と互換性はない。撮影可能枚数はCIPA準拠で約310枚(写真=右)

高性能レンズはそのまま、iHSテクノロジーで画質が向上

 搭載されているレンズはXZ-1とスペック的には変更されていないが、画像を記録する部分では、1/1.63型 有効1000万画素 高感度CCDから、1/1.7型 有効1200万画素の裏面照射型CMOSセンサーに変更された。また、デジタル一眼の「OM-D」にも搭載されている画像処理エンジン「TruePic ?」を新たに採用。この2つを組み合わせた「iHS」テクノロジーを搭載することにより、高感度画質の向上やAFスピードの高速化を実現している。

 画像エンジンが強化されたメリットを細かく見ると、感度がISO6400までだったのに対しISO12800まで設定可能となったほか、露出補正範囲も±2EVだったものが、±3EVまで設定することができるようになっており、より多くの撮影シーンでさまざまなイメージで撮影することが可能になっている。

 実際、ISO感度を変えて撮影してみたが、ISO1600まではコンパクトデジカメとしてはほぼ文句なしの仕上がりである。ISO3200あたりからは暗部にノイズが乗り始めるがそれほどでもなく、ISO12800でも思っていたよりは画質の劣化は少なかった。iHSテクノロジーが存分に生かされているクオリティと言える。そのほか、動画撮影機能もフルHD(1920×1080)に対応していることを付け加えておこう。

photophotophoto
photophoto 左上からISO800、1600、3200、6400、12800。ISO1600まではとても良好な画質で、ISO3200を超えるとチラチラノイズが見られる。さすがにISO12800ではディテールのつぶれやノイズも多くなるが、思っていた以上に劣化を上手く抑えている印象だ
photophoto 広角端(35ミリ換算で28ミリ)では開放F1.8と非常に明るい。左側の写真がF1.8、右側の写真がF2.0で撮ったもの。F1.8の方がボケ量も多く、バックの光芒もキレイな円形で表現されている
photophoto 望遠端(35ミリ換算で112ミリ)で開放F2.5まで開けられるので、ボケを表現しやすい上にシャッター速度も稼げる。左側の写真がF2.5、右側の写真がF5.6で撮ったもの
photo マクロ撮影機能も強化されており、ワイド端は最短で5センチから撮影ができるようになった。ワイド端固定になるスーパーマクロモードはXZ-1同様、1センチから撮影可能
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