ソニー「DSC-RX1」は、35ミリフルサイズセンサーに単焦点35ミリ/F2のカールツァイス「ゾナーT*」レンズを組み合わせ、なおかつボディの小型化を実現したモデル。そのサイズは約113(幅)×65.4(高さ)×69.6(奥行き)ミリ、約482グラム(バッテリー、メモリカード含む)で、フルサイズセンサー搭載デジタルカメラとしては「世界最小」(同社)となる。
レンズ一体型の高級コンパクトデジカメとしては飛び抜けて小さいわけではないが、フルサイズセンサーという言葉がアンバランスに感じるほどのスモールサイズに仕上がっている。本体に比べるとレンズがやや大きいバランスとなるため、構えた際には左手の手のひらでレンズ部を保持する、いわゆる一眼レフ的な構え方をするとカメラが安定する。右手1本でも保持は問題ないが、この有効2430万画素という高画素では手ブレが怖い。可能な限り両手でホールドすべきだろう。
搭載する撮像素子は35ミリフルサイズ(35.8×23.9ミリ)有効2430万画素のExmor COMSセンサーで、センサーサイズと画素数はデジタル一眼レフ「α99」と同様だが、α99は撮像面位相差AFが導入されているため完全に同じセンサーという訳ではない。レンズは単焦点35ミリ/F2のカールツァイス「ゾナーT*」レンズで、マクロ切り替えのスイッチが用意されており、撮影距離を切り替えられる。最短撮影距離はレンズ先端から約14センチ(マクロ時)。最大撮影倍率は0.15倍(通常時)/0.26倍(マクロ時)だ。
撮影操作に関するインタフェースの配置はこのクラスのカメラとしてはオーソドックスで、天面に撮影モードダイヤルと電源スイッチ一体型のシャッターボタン、露出補正ダイヤル、任意の機能割り当てが行える「C」ボタン、それにホットシュー「マルチインターフェースシュー」が用意されており、前面にはAF/ DMF/MF切り替えスイッチが配置されている。レンズには絞りリング、フォーカス、マクロ切り替えのスイッチが用意される。ガイドナンバー6(ISO100・m)のポップアップ式ストロボも内蔵する。
背面には3型/約122.9万画素の「WhiteMagic」液晶のほか、電子ダイヤルに「AEL」と「Fn」のボタン、コントロールダイヤルなどを備える。撮影モードダイヤルを初めとしたダイヤル類はすべて軽く回ることのない適度なクリック感があり、良好なフィーリングといえる。シャッターボタンのサイズも十分だ。
製品のブランドネームはレンズ一体型ということで「サイバーショット」となっているが、メニュー構成はαシリーズに類似しており、αシリーズの利用者ならば戸惑うことなく利用できると思われる。DROやピクチャーエフェクトはもちろん、「美肌効果」や「オートポートレートフレーミング」といった最近のα/NEXシリーズなどで搭載されている付加機能も利用できる。
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