「4万円以上」のクラスで人気なのは、ソニー「DSC-RX100」(実売6万4800円)と富士フイルム「FUJIFILM XF-1」(実売5万4800円)、それに、この2モデルよりやや実売価格の安いキヤノン「PowerShot S110」(実売3万8200円)。PowerShot S110についてはこのクラスでは珍しく、カラーバリエーションにホワイトを有しており、女性からの人気も高い。なかでもRX100については、「6月の発売後、このクラスのけん引役となって市場を活性化させた」と林マネージャーは高く評価する。
このクラスに関しては店頭で「どれがいいの?」と尋ねるお客さんは少なく、数モデルの候補を挙げて来店するお客さんが多いという。レンズの明るさを判断基準に挙げるお客さんも多いが、レンズの明るさに注目するお客さんが増えた影響で、テレ端の開放F値が明るい富士フイルム「FUJIFILM X10」(実売5万9800円)の人気も高くなっていると話してくれた。
実売4万円以上の高級コンパクト製品になると、低価格ミラーレスあるいはデジタル一眼レフカメラと価格帯は重なることになるが、価格帯が重複しても両者を比較検討する向きは少ないという。むしろ、「普及価格帯のミラーレスカメラを買いたい」と来店する方のほうが対象となる製品数が多く、また、交換レンズという要素も入るために検討時に迷うことが多いそうだ。
ちなみに購入時、あわせて買うアクセサリーとしてはメモリカードと液晶保護シールが人気。特に保護シールについては「9割近くの方が購入されるのでは」というほどの人気で、こうしたところにもスマホ普及の影響が感じられる(※ 記事中の実売価格は取材時のものです)。
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