ボディ左肩にはモードダイヤルを備え、フルオートからフルマニュアルまでの計10モードを選べる。EOS 5D Mark IIIとは異なり、ビギナー向けのシーンモードも用意されている。いっぽう右肩側には、左から順にAF動作/ドライブモード/ISO感度/測光モードの各専用ボタンと表示パネル照明ボタンを装備する。これらのボタン配列は、EOS 60Dから継承したもの。EOS 5D Mark IIIのような、1つのボタンに2つの機能を割り当てた操作系よりもシンプルで分かりやすい。
背面のマルチコントローラーについても、EOS 5D Mark IIIのような小型のレバータイプではなく、EOS 60Dのようなやや大型のタイプを採用している。またEOS 5D Mark IIIでは液晶の左側にあった再生ボタンや拡大/縮小ボタン、消去ボタンは液晶の右側に移動し、右手のみで素早く操作可能になっている。
背面のライブビュー撮影ボタンを押した場合には、液晶モニターにライブビューが表示される。ライブビュー時のAFは、これまでの他のEOSと同じく、コントラストAFが作動する「ライブ1点AF」と「顔優先ライブAF」、位相差AFが作動する「クイックAF」の計3モードに対応する。コントラストAFの速度に目立った進化はなく、あまり速いとはいえない。ライブビューは静物や風景撮影用と考え、動きの激しいシーンを撮る場合はファインダーを利用したほうがいいだろう。
機能面の見どころは、EOSシリーズでは初めてWi-Fi機能とGPSユニットを標準装備したこと。Wi-Fi機能では、スマホやタブレット、パソコンなどとワイヤレス接続し、カメラ内の画像の閲覧や削除、レーティング設定、メール送信などが行える。例えば、撮影後の移動中に、カメラをカバンから取り出さずに画像のチェックをしたり、撮ったその場で画像をスマホに転送する、といった使い方ができる。
また、スマホの画面上にライブビューを表示し、スマホ側の操作でEOS 6Dのシャッターを切ることも可能だ。スマホ用のアプリ「EOS Remote」(iOS/Android)ではリモート撮影のほか、絞りやシャッター速度、ISO感度、AF測距点などの調整も行える。
内蔵GPSについては、機能をONにしておくだけで自動的にGPS衛星を捕捉し、撮影地の位置情報をExif情報として画像に付加できる。カメラを持って移動したルートを記録するロガー機能も備えている。
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