ハウツー
» 2012年12月19日 10時19分 UPDATE

追加投資なし、ミラーレスでイルミをキラキラ撮る方法

街中でキラキラ光るイルミネーション。ただカメラを向けても意外にその“キラキラ感”が残せないもの。一般的なミラーレスカメラで、イルミネーションをキラキラ撮る方法を考えます。

[佐藤眞宏,ITmedia]

 年の瀬も迫り、ふと足を止めると、さまざまなイルミネーションが街を彩っているます。ですが、そのキラキラした光を写真に残しておこうとカメラを向けても、意外にその“キラキラ感”が残せないもの。そこで、今回は一般的なミラーレスカメラ「NEX-5R」のダブルズームレンズキットを用い、追加投資なしでイルミネーションをキラキラ撮る方法を考えたいと思います。

photo

 まずカメラを何も考えずにオートモードでイルミネーションへ向けてみましょう。最近のカメラは高性能なので「夜景」や「夜景&人物」など状況を判断してくれるかもしれませんが、「夜景」などの状態で撮ってもあまりキラキラした感じにはならないことが多いです。そこではまずはプラスの露出補正をかけてみましょう。全体的に明るくなるので、イルミネーションを含めて華やかな写真となるはずです。

photophoto オートのままでは全体的に暗い感じ(写真=左)、撮影モードをオートのまま、+1の露出補正でイルミネーションを明るく(写真=右) (カメラ:NEX-5R、レンズ:「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」)

 露出補正は全体的な明るさを調整するので、暗い夜にイルミネーションがキラキラ輝く感じにはならず、全体としてほんわりとした感じに写ります。そこで活用したいのが絞り値の変更による、写りの変化です。

 絞りとシャッタースピードの関係についてはこちらの過去記事(デジカメ「超」基礎解説:絞りとシャッタースピードの関係を理解する)で説明していますが、イルミネーションのきらめきを撮影する際には、まず、「絞り値」の数値を大きくすればするほど、光源から発せられる光芒(光りの線)が長くなり、キラキラした感じが強くなることを覚えておきましょう。

photo
photo
photo 上からF5、F16、F22と絞り値を変えて撮影。カメラとレンズは同じですが、絞り値の数値が大きい(絞っている)ほうが明かりの光芒が大きくなっていることが分かります(カメラ:NEX-5R、レンズ 「E 55-210mm F4.5-6.3 OSS」)

 ただ、「絞り値の数値を大きくする」ことはレンズに入る光の量を少なくするということですので、撮影モードが絞り優先ならば、カメラはISO感度を高くする、あるいはシャッタースピードを遅くするといった手段で写真としての適切な明るさを確保しようとします。上の例で言えば、一番下のF22の場合、絞り優先オートでの撮影でISO感度はISO3200、シャッタースピード1/5秒となっています。手持ちで撮影できるギリギリです。絞り値の数値を大きく(絞っての撮影)する際には、どうしてもシャッタースピードが遅くなりがちなので、手ブレが起きないよう、可能なら三脚を使うなどして、カメラを固定して撮影することを心がけましょう。

 もうひとつ覚えておきたいのが、ボケによる演出です。アングルが限定されてしまいますが、街路樹やベンチなどを手前にしてそれらにピントを合わせ、その後ろにイルミネーションという構図で撮影すると、後ボケがイルミネーションのきらびやかさを作り出してくれます。逆にピントを奥に合わせると、手前のイルミネーションがボケます。

photophoto 手前の街路樹にピントを合わせ後ろのイルミネーションをふんわりと(写真=左)、奥の街路樹にピントを合わせて、手前のイルミネーションを強調(写真=右) (カメラ:NEX-5R、レンズ 「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」)

 今回はダブルズームレンズキットに含まれる2本を使って撮影しましたが、別売されている絞り値の小さい(明るい)交換レンズを利用すれば、より大きなボケを得られ、キラキラ感の高い写真を撮れます。今回のNEX-5Rでいえばソニー純正の「E 50mm F1.8 OSS」やシグマの「30mm F2.8 EX DN SE」などが比較的低価格かつ明るいので、イルミネーションだけではなく各種のスナップ撮影にも活躍してくれることでしょう。

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.