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» 2012年12月27日 11時07分 UPDATE

2012年注目したカメラ&トピックス(ライター 荻窪編):今年はカメラを6台も買ってしまいました

スマホの普及はカメラ業界へ大きな影響を与え、結果としてスマホに競合しない上位クラス製品の隆盛となって表れた。それで面白いカメラがたくさん出たおかげで、今年は6台も買ってしまいました。

[荻窪圭,ITmedia]

ハイエンド機が充実しすぎた2012年でした

 2年前の2010年、この企画でコンデジに対して「スマートフォンにくわれる可能性がある。それが2011年の課題だろうなと思う」と書いたけど、とうとうそうなった感あり。

 もちろんスマホよりコンデジの方がいいところは山ほどあるんだけど、日常スナップならiPhoneで十分だし、その場で処理して公開できるし、それ以上を望むなら中途半端なコンデジよりワンランク上のカメラを、なのだ(→「RX100が引っ張りましたね」 ヨドバシに聞く コンパクトデジカメ売れ筋モデルと最新事情)。

 某社で聞いた話だと、確かにコンデジはスマホの影響を受けているけど、逆にスマホからのステップアップとしてミラーレス一眼という流れが起きていると。スマホで写真の面白さに目覚めた人は、スマホより明らかにワンランク上の「ボケを楽しめる」ミラーレス機に目が行くようだ。ズーム倍率より身近なものや人をきれいにカッコよく撮れるカメラが求められるようになったということかも。

 そんなわけで、各社ともスマホと競合しないハイエンドコンパクト以上のモデルに力を入れ、高級コンデジ、ミラーレス一眼、フルサイズ一眼レフと上位クラスがとても賑わった2012年だったのである。

OM-Dとマイクロフォーサーズ用レンズの充実

 今年は面白いミラーレス一眼が目白押し。Nikon1 V2は触った途端に欲しくなる快適さだったし、ソニーのNEX-5Rはアプリ搭載に足を踏み入れたし。この2社は一眼レフのラインナップも持っているため、一眼レフともコンデジとも違う、新世代のカメラを目指してる。だから面白い。

photo オリンパス「OM-D E-M5」にレンズ「LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH./POWER O.I.S」を装着

 マイクロフォーサーズ陣営は有力な一眼レフを持たないので(E-5の人、すまん)、フルラインアップをそろえる必要があり、今年はハイエンド機(OM-DやGH3)に手を伸ばしたのだ。その中で取り上げたいのがオリンパスの「OM-D E-M5」だ。

 日本カメラ誌12月号で10人の執筆陣が「今年一番よく使ったカメラ」(ベストユースカメラ)を取り上げるコーナーがあったのだけど、わたしを含めた5人がOM-Dを選んだくらいよくできてるのだ。

 画質も操作性もいい上に、EVFを覗けば一眼レフのように、チルト式モニタ+タッチAFならばミラーレス一眼的に使える柔軟性がすばらしい。

 ハイエンド層を狙うのに足りなかったのがレンズだが、ここはパナソニックが「LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH./POWER O.I.S」と「LUMIX G X VARIO 35-100mm/F2.8 ASPH./POWER O.I.S」と2本のF2.8通しの防じん防滴レンズを出してくれたので助かった。オリンパスの60mmネイチャーマクロ「M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro」もすばらしいデキなので、レンズと合わせてイッポン。

photo OM-D + 60mm ネイチャーマクロレンズでぐぐっと寄って撮った赤とんぼ。このレンズは細くて軽くて写りがよくて素晴らしい。

大型センサーと小型化の両立 ソニー「DSC-RX100」

photo ソニー「DSC-RX100」

 ハイエンドコンパクトが一斉に充実したのも面白いところで、「DSC-RX1」なんて怖ろしいカメラもあるけど、今年一番のインパクトは「DSC-RX100」

 やはり1インチという大きなセンサーを搭載しながらあのコンパクトさにおさめたのはすごい。普通のコンデジ感覚でサクサクと撮りながら、1インチセンサーのクオリティを楽しめるのだ。高画質なデジカメが欲しいけどレンズ交換型はちょっと……という人がいたらまずこれを勧める。

 ハイエンドコンデジといえば1/1.7インチセンサーもの、という中にいきなり1インチセンサーを持ってきたソニーのアグレッシブさに乾杯、って感じだ。

photo DSC-RX100で東京スカイツリー。スナップカメラとしては抜群のクオリティ

 いっそのこと、RX100にNEX-5Rの要素(タッチパネルとWi-Fiとアプリ!)を入れて、超未来派ハイエンドコンパクトなんて出さないかなと2013年にちょっと期待してます。

 1/1.7インチものではオリンパスの「STYLUS XZ-2」がお気に入り。わたしが常時使いのカメラに求めている3大要素(タッチAF&チルト式モニタ、望遠側でも明るいレンズ、USB充電)をすべて満たしたコンデジはこれだけだったから。

ニコン「D600」でフルサイズが一気に身近に

photo ニコン「D600」。レンズはキットレンズの「AF-S NIKKOR 24-85mm f3.5-4.5 G ED VR」

 3つめはやはりフルサイズ一願レフが各社から一気に出そろったということで、筆頭として「D600」を。ミッドレンジ一眼レフのD7000をベースに(これがよくできたカメラだった)、フルサイズセンサーを搭載して全体にワンランク上げた感じのモデルと思っていい。

 フルサイズ機としては軽くて軽快で、ニコン製品はDXレンズ(APS-Cサイズ用のレンズ)をフルサイズ機に装着して使うこともできるので、APS-Cサイズからフルサイズへのステップアップにもいいという優れたカメラなのだった。

photo D600に20mmF2.8の広角レンズを付けて日向でお昼寝してるうちの猫。柔らかい描写はフルサイズ機ならでは。

 個人的にはエントリークラス一眼レフの半分はミラーレス一眼に食われていくと思ってるわけで、いち早くフルサイズ機で差別化を図ったというのは正しい方向だ。

 ともあれ、今年は面白いカメラが山ほど出たおかげで、6台も買ってました。来年はもうちょっと財布のひもを締めたい……。

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