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» 2013年01月08日 09時58分 UPDATE

2013 Internationa CES:Xシリーズ第2章へ ローパスレスの「FUJIFILM X100S」「FUJIFILM X20」発表

富士フイルムが2013 CESにて新センサーを搭載した高級コンパクト「FUJIFILM X100S」「FUJIFILM X20」を発表した。レンズ一体型ならではのメリットを生かし、レンズ交換式でもスマホでもない第3極の確立を目指す。

[小山安博,ITmedia]

 富士フイルムは7日(現地時間)、米国ラスベガスで開幕する「International CES 2013」の事前カンファレンスで、デジタルカメラの新製品「FUJIFILM X100S」「FUJIFILM X20」を発表した。新しいセンサーと画像処理エンジンによって、さらなる高画質と高速性能を追求した、という。米国の発売は3月で、価格はX100Sが1299ドル、X20は599ドルとなっている。

photophoto 発表された「FUJIFILM X100S」(写真=左)、さらなる高画質などを目指し、新開発のX-Trans CMOS II、EXR プロセッサーII、そしてフジノンレンズを採用する(写真=右)

 いずれも、既存モデル「X100」「X10」の後継機種となり、X100Sは「フジノン23ミリ F2」レンズ、X20はフジノン光学4倍ズームレンズを搭載する。いずれも新開発の「X-Trans CMOS II」センサーと「EXR プロセッサーII」を搭載し、X100SはAPS-Cサイズ有効画素数1630万画素、X20は2/3型1200万画素のセンサーとなる。

 両モデルともローパスフィルターレスのX-Trans CMOS IIを採用などでさらなる高解像度、低ノイズ化を目指しており、X100Sはフルサイズセンサーに、X20はフォーサーズセンサーに匹敵する解像度と低ノイズを実現しているという。前モデルと比べて、25%の高解像度化、30%のS/N比の改善を達成したそうだ。

photophoto 縦軸にノイズの有無、横軸に解像感で見ると、X-Trans CMOS IIはフルサイズセンサーに匹敵する性能を実現している(写真=左)、両モデルとも、撮像素子に位相差AFセンサーを搭載している(写真=右)

 X-Trans CMOS IIは、センサー上に位相差AFセンサーを搭載しており、X100Sでは008秒、X20Sでは0.06秒という高速AFを実現。同クラスでは世界最速としており、いずれも被写体やシーンに応じてコントラストAFと切り替えるインテリジェントハイブリッドAFシステムを搭載している。

 X100Sには、MF向けに「デジタルスプリットイメージ」機能を搭載。本機能の利用時には、画像中央部分の像が左右にずれて表示され、ピント合わせを行うと徐々に一致する、というもので、より高精度なピント合わせが可能になるという。

photophoto 中央部分は、画像が左右にずれており、それを重ねるようにしてピントを合わせる
photophoto X-Trans CMOS IIにはローパスフィルターがない、6×6の独自カラーフィルターといった高画質化技術も投入されている

X100Sの光学ファインダーと電子ビューファインダーを組み合わせた「ハイブリッドビューファインダー」は、EVFが236万ドットと高精細化した。レンズは単焦点のため、中心から周辺まで高解像度で、両面非球面レンズや高屈折ガラスレンズ、HT-EBCコーティングなど、高画質化を目指した。

photophoto EVFが高精細化されるなど、機能向上したX100Sのハイブリッドビューファインダー(写真=左)。固定単焦点で、さらにさまざまな高画質化技術を備えたフジノンレンズ(写真=右)
photophoto X20の特徴。センサーサイズは2/3インチだが、X100Sと同様に多くの新技術を投入している
photophoto X20のレンズはX10と同様に35ミリ換算28〜112ミリ/F2.0-F2.8のフジノン光学4倍ズームレンズ

 富士フイルム Electronic Imaging Products DivisionのWorld Wide Marketing ManagerであるToshi Iida氏は、世界の撮影枚数が伸び続け、昨年は4000億ショット以上の撮影がされた、と指摘。この伸びを支えているのがスマートフォンとデジタル一眼レフの成長だと話す。これに対して、「この間を埋める第3のカテゴリは実現できるのか?」と問いかけ、その回答がX100SとX20の2製品だという。

 第3のカテゴリを確立すべく追求したのは、「画質」「スタイル」「スピード」の3本柱で、画面の端まで精細な画像、美しいボケ、暗部ノイズの少なさ、といったスマートフォンでは不可能な高画質を目指した。フルサイズのデジタル一眼レフに対して、X100Sで半分のサイズ、レンズを含めた全体のシステムの軽量性も実現。そして新センサーと新エンジンによって、高速AF、高速起動(両モデルとも0.5秒)、シャッター感覚の短さ(同0.5秒)など、高速動作を可能にした。

photophoto 3つの観点から「第3のカテゴリ」を実現する(写真=左)。X100Sはフルサイズカメラに比べて、半分の厚さと重さ(写真=右)
photophoto センサーとエンジンを一新したことで、高速性能も実現(左がX100S、右がX20)

 プロフェッショナルな分野で使われるフジノンレンズの技術を落とし込んだことで、レンズの高画質化も図っており、全体として画質と使い勝手の良さにより、X100SとX20はスマートフォンでもレンズ交換式でもない、第3極のカメラとしての存在感をアピールしていきたい考えだ。

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