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» 2013年01月09日 11時37分 UPDATE

デジタル一眼レンズの楽しみ:第12回 明るい望遠ズームで楽しむ冬のスカイツリー――パナソニック「LUMIX G X VARIO 35-100mm/F2.8」 (1/2)

スカイツリーは、とにかく高さがあって目立つ存在。それを被写体としてどう料理するか。今回はマイクロフォーサーズ用の小さくて軽い望遠ズームを持って、冬のスカイツリー撮影に挑みます。

[永山昌克,ITmedia]

ストレートに撮っただけではあまり面白くない

 数ある東京の建造物の中でも、ここ数年で最も多く撮られた被写体といえば、おそらく東京スカイツリーがナンバーワンではないでしょうか。観光に訪れた人が撮る記念写真はもちろん、スカイツリーをテーマにした写真集やガイドブックも数多く発売されています。まだ訪れていない人にとっても、さまざまなメディアを通じて、その姿かたちはもはやおなじみでしょう。

 実際に近くまで行って眺めると、巨大ロケットのようなスケール感に圧倒され、ついそのまま真っ直ぐにカメラを向けてしまいがちです。でも、ツリーそのものを画面いっぱいに収めただけでは、あまり面白みがありません。ストレートに撮る竣工写真は、その道のプロにまかせましょう。自分ならではの視点で捉えるには、スカイツリーは脇役にして、主役には周辺にある別の被写体を選ぶ、といった感覚が必要です。

photo シャッター優先AE(F14 1/4000秒) 露出補正:-1 ISO200 WB:日陰 ピクチャーモード:Vivid 焦点距離:100ミリ カメラ:OM-D E-M5
photo 絞り優先AE(F2.8 1/1250秒) 露出補正:±0 ISO200 WB:晴天 ピクチャーモード:Natural 焦点距離:89ミリ カメラ:OM-D E-M5

 上の1枚目の写真では夕日を、2枚目の写真ではカモメをそれぞれ主役にし、スカイツリーは脇役の扱いになっています。多くの人にとっては、そのシルエットを見ただけで、被写体がスカイツリーであり、撮影場所が東京であることは一目瞭然のはず。2枚目は少し難しいかもしれませんが、間近で見たことがある人なら、特長的な網の目状の外観からスカイツリーであることが判別できると思います。

 スカイツリーに限らず、東京タワーや富士山といった誰もが知っているメジャーな建造物や風景は、竣工写真や絵はがき用の写真でない限り、その姿を全部写す必要はありません。ちょっと写るだけでも目立つ存在なので、脇役として画面に添えるくらいで十分です。逆に言うと、一部分さえ写し込んでおけば場所性が明確になり、誰が見ても分かりやすい写真になります。また、風景の中に構図的なアクセントを作りやすいという意味でも、とても便利な被写体といえます。

 たとえば休日にカメラを持って散歩をするなら、スカイツリーに組み合わせる別の被写体を探す、といった視点で浅草や隅田川あたりを巡るのも楽しいかもしれません。以下では、わたしが訪れたスカイツリー周辺のいくつかの撮影スポットを、写真とともに紹介しましょう。

 今回使用したレンズは、パナソニック「LUMIX G X VARIO 35-100mm/F2.8/POWER O.I.S.」です。マイクロフォーサーズ用の望遠ズームで、35ミリ換算の焦点距離は70〜200相当に対応。ズーム全域でF2.8の明るさを持ちながら、小型軽量で取り回しに優れることが魅力です。写りは、開放値では周辺減光がやや生じますが、解像感は良好。インナーフォーカス&インナーズームなので、フォーカシングやズーミングによってレンズの全長が変化しない点も便利で使いやすく感じます。

photo パナソニック「LUMIX G X VARIO 35-100mm/F2.8/POWER O.I.S.」
photo オリンパス「OM-D E-M5」に装着した状態

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