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» 2013年01月10日 00時10分 UPDATE

プロ仕様の本格派デジタル一眼に進化 パナソニック「DMC-GH3」 (1/4)

久々に登場したパナソニックのm4/3ハイエンド「GH」の新製品「DMC-GH3」は、Wi-Fiを含めた高い機能と豊富なカスタマイズ性を備えた本格派。オリンパス「OM-D」との画質比較も合わせてお送りする。

[荻窪圭,ITmedia]

 マイクロフォーサーズを代表するハイエンド機、パナソニックのGHシリーズだが、2010年9月の「DMC-GH2」を最後に音さたがなくなり、下位モデルの性能が上がっていく中でさあどうするのかとファンがやきもきする中、2012年6月に防じん防滴のハイエンドズームレンズ(LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH./POWER O.I.S. )を出し、「ってことは、まもなく防塵防滴仕様のGH2後継機」が出るに違いないと思わせてなお半年。

 やっと出ました。DCM-GH3。

 マイクロフォーサーズハイエンド機の座をオリンパス「OM-D E-M5」に奪われたGHシリーズはこれでリベンジなるか。そんな感じでいきます。

photo パナソニック「DMC-GH3」。ミラーレス一眼の中で最も本格派といえる

実にカメラとして構えやすいボディ

photo 「DMC-GH3」とレンズキットとしても設定されている「LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8/POWER O.I.S.」。この組み合わせだとレンズもボディも防じん防滴となる。ハイエンドユーザーならこれが基本、という感じ

 GH3はデカくなった。かなりデカくなった。OM-Dと比べるとこんな感じ。

photo 左がオリンパスのOM-D E-M5。右がパナソニックのGH3。

 DMC-GH2が手元にないので比較写真は撮れないが、一回り以上大きいと思っていい。だが、それが悪いかというとそうではない。構えた感じが実にカメラらしくて落ち着くのだ。レンズを付けて構えると、重すぎず軽すぎず、グリップやほどよい曲面で手にしっかり収まるし、シャッターボタンもほどよく斜めについていて実に押しやすい。

photo 正面から。右上にシンクロターミナル用の接点がある。シンクロターミナルをつけた時点で業務での利用を意識したハイエンド機だというのがわかる。内蔵ストロボは手動のポップアップ式

 手に持っただけでハイエンド機ならではの質感があり、使い勝手も今までのミラーレス機の常識をくつがえすデキ。とうとうマイクロフォーサーズに「本当のハイエンド機がやってきた!」感バリバリなのである。

 操作系も一新。何しろ電子ダイヤルが3つに増えたのだ。

photo グリップ部のアップ。前後2つのダイヤルが装備された。グリップ部にWB、ISO、露出補正、Fn1キーが並んでいてすぐアクセスできる。押し間違えないようISOボタンにぽっちがついてる

 GH1のダイヤルはグリップの先についていた。GH2では背面についていた。それがGH3ではグリップの上にある前ダイヤル(キヤノン EOS的な位置。DMC-G5ではファンクションレバーがついていた位置であり、レバーがダイヤルになったと思ってもいい)と背面の後ダイヤル、ロータリーダイヤルの3つになったのである。

photo 上から。グリップ側に撮影モードダイヤルや各種ボタン、左肩にはドライブモードダイヤルが装備されている

 後ダイヤルは、他モデルのプッシュ式ではなく、普通のダイヤルに変更されたが大きさやトルクはほどよく、回しごこちもいい。この感触もハイエンドだ。さらに背面にロータリーダイヤルもある。

 背面のボタン類もぐっと増えた。ミラーレス機では一番多いんじゃないかというくらい。もう、フォーカスモードもドライブモードもレバー切り替えだし、WBもISO感度もボタン一発だし、さらにFn.1〜Fn.5と5つのボタンをカスタマイズできる。これでもかというくらいぜいたくな作りなのだ。

photo 背面から。モニタは閉じた状態。グリップ部の後ダイヤルに加えて、ロータリーダイヤルも装備。LVF切り替えやQ.MENUキーもカスタマイズ可能で、背面にFn.2からFn.5まで用意されている。フォーカスモード切替レバーもあり

 モニタはシリーズ伝統のバリアングルで液晶ではなく有機EL。タッチパネルは感圧式ではなく静電容量式になり、軽く触れるだけでOKとなった。この辺も進歩している。

 ぜひ触って欲しいのが「タッチパネルAF」。DMC-G5から採用されたアイデアだが、GH3ではさらに進歩している。EVFを使っているときでも、タッチパネルをAFポイント選択に使おうというアイデア。右目で撮る場合、右目でEVFをのぞき、グリップした右手親指を少し伸ばしてモニタをなぞるとAFポイントを移動できる。これが優れものなのだ。

 G5では「絶対位置指定」だったので、左上にAFを合わせようと思うと、EVFをのぞいたまま右手親指を左上に無理に伸ばす必要があったが、GH3では「相対位置指定」を選べるようになった。

 ノートパソコンのタッチパッドでマウスポインタを動かす要領だ。これが実に感覚的。さっとEVFをのぞいて、右手親指でちょいとモニタをなでて被写体にフォーカスを合わせるのは慣れるとたまらない。パナソニックに限らずEVF搭載する全カメラがこの「タッチパッドAF」を採用して欲しいと切に願っております。

photo EVF内の表示。2パターン用意されているが、これはEVFらしくプレビューの下に撮影情報を表示するパターン。EVFは大きくて見やすいが、メガネをかけているとちょっと四隅が見えにくいかも
photo 背面モニターでの撮影時の様子。ここに電子水準器を表示することも可能。右にある「<」を指でタップするとタブが現れる
photo Fn.6と7はタブの中にある。さらにズーミング(電動ズーム)、タッチシャッターのオンオフ、撮影モードによっては細かな設定がここに現れる

photo Q.MENUからISO感度を呼び出してみた。LやHと書いてあるのは拡張ISO感度。すでに画面いっぱいいっぱいです
photo 電子シャッターやHDRなどの機能はメニューの中に。ただFnキーに割り当てればこういう細かい設定もすぐオンオフできる。インターバル撮影機能があるのもポイントが高い
photo 豊富なボタンとダイヤルのカスタマイズ。ダイヤルは片方を露出補正にできる。Fnキーは画面上の2つを合わせると全部で7つという豪華さ

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