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カジュアルに超高速連写を楽しめる軽快ミラーレス ニコン「Nikon 1 J3」(3/4 ページ)

» 2013年02月06日 12時14分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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 最後に大きなトピックをひとつ。

 今回、新たに10-100ミリの高倍率ズームレンズ「1 NIKKOR VR 10-100mm f/4-5.6」がキットレンズとなった。既存の10-100ミリ「1 NIKKOR VR 10-100mm f/4.5-5.6 PD-ZOOM」は電動ズームだったが、こちらはマニュアルズーム。ボタンを押しながらズームリングを回して少し繰り出すと本体の電源が入り、引っ込めると電源が切れるという連動型だ。

photophotophoto 小型10倍ズームキットで同梱されている「1 NIKKOR VR 10-100mm f/4-5.6」が沈胴した状態(写真=左)、ボタンを押して広角端に繰り出した状態(写真=中)。望遠端まで伸ばした状態(写真=右)。レンズはかなりコンパクトなのだけど、ボディがそれ以上に小さいのだ

 電動ズームの10-100ミリよりずっとコンパクトで(ボディが小さいからレンズが大きく見えるが)、軽くて(約298グラム)持ち歩きやすい。35ミリ換算だと27-270ミリ相当。明るさはF4-5.6。本体キットレンズに限り、本体と同じカラーリングとなる(レンズ単体売りはブラック・ホワイト・シルバーの3色)。

 1本で広角から望遠までまかなえるので、キットレンズとしてはとても便利。コンデジの世界で10倍ズームが当たり前になりつつある今、エントリー向けミラーレス機でこのレンズがつくのはよいことかと思う。

 そんなわけで、中味はJ1&J2よりぐっと進化してるので、コンデジ感覚で使えるのだけど、コンデジよりずっと操作がキビキビしててAFも快適だから撮りたいときにすぐに撮れ、スマートフォトセレクターを使えば撮影のタイミングが多少ずれてもなんとかなる上に、カジュアルに超高速連写を楽しめて、画質は1インチセンサーなのでけっこういい、という楽しいカメラなのである。

 で、もっとカメラっぽくて細かいセッティングを自分でしながら撮りたい人は、V2を選べばいい。1インチセンサーならではの軽快さ軽妙さをもっと追求していけば、Nikon 1はどんどん面白くなると思う。

作例(1)

photo シャッタースピード優先にして、1/1250秒で連写した中の1枚。手に群がるスズメの様子がいい。高速連写のおかげで一番いいカットを選べる。

270mm相当 1/1250秒 F5.6 ISO400

photo 43mm相当の標準域で上野の清水観音堂。まだ雪がちょっと残ってた。おまかせシーンで。43mm相当。1/500秒 F4.5 ISO160
photo 身近なものも高倍率ズームだといろんな撮り方ができていい。190mm相当 1/800秒 F5.6 ISO160
photo おまかせシーンで撮影。風景と認識された。何かと反応がいいのでこんなユリカモメが飛んでる瞬間も狙いやすい。風景モードなので全体にくっきりめ。 27mm相当 1/1000秒 F5 ISO160
photo 同じ位置から望遠端で。こちらも風景と認識された。270mm相当あればかなり寄れる。左にてっぺんだけ見えてるのが五重塔。コンパクトな高倍率ズームながら写りはなかなかよい。 270mm相当 1/800秒 F5.6 ISO160
photo 暗めの室内で、足を抱えて寝てる猫をこっそりと。おまかせシーンで、ISO2200まで感度が上がった。さすがにここまで感度が上がるとディテールがもやっとしてくるが雰囲気はいい感じに。27mm相当 1/30秒 F4 ISO2200

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