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第161回 山の雪景色と雪の街角の関係今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)

» 2013年02月14日 20時18分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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雪国を撮り歩く

 ではロープウエイで下へ降りて雪の街へ降りよう。ちなみにこれはロープウエイの中からではなく、駅から撮った写真。

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 街はさすが観光地。冬はスキーでそれ以外は温泉街なので、雪だるまもしっかり客寄せモード。目鼻口をちゃんと彫ってあるのが面白い。

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 このあたりは除雪がしっかりされている上、道路に凍結防止の散水(融雪)システムがはいっているので、雪は何メートルも積もるはずなのに道路に雪はなくて歩きやすい。さすがである。せっかくなのでしゃがんで散水システムにピントを合わせて撮ってみた。

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 狭い生活道路もこのとおり散水のおかげで通れるようになってる。両側を見ると雪がどれだけ高く積もってるかが分かる。軽く、人の身長を超えてて大変さがしのばれるというもの。

 どこまで道は続くか、ちょっと脇道にそれてみての写真。

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 だんだんと狭くなる(道が狭いんじゃなくて、両側から雪の壁が迫ってきているのだけど)道をどこまでいけるかと山の方に歩いて行ったら、途中で終わってました。さすがに除雪はふだん人が行き来する範囲だけのようで、この向こうにあるはずの公園には行けなかった。

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 せっかく来たのだからと、この雪の壁をちょっと登ってその向こうを撮影。できるだけ人工物が映らないよう望遠気味で。このひっそり感がよいですな。

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 そのまま街を散歩する。

 雪の高さは地蔵堂が軽く隠れるくらい。冬の間は誰も行けません。しあわせ地蔵尊と書いてあった。周りをぐるぐる回ってみたけど、雪に埋もれて近づけないのであった。

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 歩道には両側にこんな雪の壁ができてる。これがリアルな積雪量。せっかくなので+2の補正をかけて思い切りとばして無理矢理さわやかに。

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 最後はつららを。

 つららってなかなかキレイなので、寒い地域を散歩するときはつい探してしまう。

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 難しいのはフォーカス。背景はボカしたいけどつららにはピントを合わせたい。かといってつらら自体が横一列にきれいに並んでるわけじゃないので、あまりボカすと必要なつららにピントがこなくなる。一番目立つつららにちゃんとピントがくるように。

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 実はこのつらら、エアコンの室外機の下にぶらさってたもの。

photo この写真の右下にあるつららがそう

 室外機じゃあ風情にかけるのでつららにだけフォーカスしてみたわけです。

 マクロレンズを持ってるなら、つららにぐっと寄ってみると楽しい。手持ちのマクロ撮影って自分のほんのちょっとした動きでフォーカスがずれるので、何パターンも撮っておくべし。

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 これをギリギリまで寄って連写してみた。

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 ぽたっと水滴が落ちる瞬間。自然にできた氷ってきれいなもんですな。さりげなく周辺が反射して映り込んでるのもいい。

 氷ネタをもうひとつ。

 民家の雨どいら落ちた水がそのまま氷となって固まっていたのだ。思わずしゃがんで目の高さを合わせて撮影。ちょっと挙動不審だけど気にせず。

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 この下の方、人の顔に見えない?

 アップだとこんな感じ。

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 思い切り顔なんですけど。目と鼻と唇があるようにしかみえません。何がどうしてこんな氷になったのやら、自然の造型は面白い。

 最後は脱線しちゃったけど、寒い時期に寒いところへ行くというのも良いものです。

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