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キヤノン 370グラム“世界最小最軽量”のデジタル一眼レフ「EOS Kiss X7」

» 2013年03月21日 15時00分 公開
[ITmedia]
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 キヤノンは3月21日、APS-Cサイズセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラとしては「世界最小最軽量」(同社)という「EOS Kiss X7」を4月下旬より販売開始すると発表した。

 ボディのみ、新レンズ「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」とのレンズキット、「EF-S55-250mm F4-5.6 IS II」も組み合わせたダブルズームキットが用意されいずれも価格はオープン。実売想定価格はボディのみが8万円前後、レンズキットが9万円前後、ダブルズームキットが12万円前後。

photo 「EOS Kiss X7」(レンズは「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」)

 新製品はデジタル一眼レフの不満点としてあげられることの多い「大きい」「重い」を解消すべく、CMOSパッケージやメイン基板、シャッターユニットの小型化などにより、APS-Cサイズセンサー搭載のデジタル一眼レフボディとして「世界最小最軽量」(同社)となる約370グラム(本体のみ)の重量を実現した。

photophoto 正面(写真=左)、背面(写真=右)

 本体サイズは約116.8(幅)×90.7(高さ)×69.4(奥行き)ミリ、約370グラム(本体のみ、バッテリー及びメモリカード装着時は約407グラム)。「EOS Kiss X6i」の本体サイズが約133.1×99.8(高さ)×78.8(奥行き)ミリ、約575グラム(同)なので、ほぼ一回り小さくなった。

 小型化は進められているものの、ペンタ部を含めた基本的なデザインは歴代の「EOS Kiss X」を踏襲しており、そのまま小型化したような印象を受ける。3型(104万画素)の液晶はバリアングルの「EOS Kiss X5/X6i」とは異なり固定式だが、マルチタッチに対応している。内蔵ストロボのガイドナンバーは9.4(ISO100・m)だ。

photophoto 上面(写真=左)、EFレンズシリーズ最薄の「EF40mm F2.8 STM」(別売)の装着時(写真=右)

 撮像素子はAPS-Cサイズ(約22.3×14.9ミリ) 有効1800万画素CMOSセンサーで、撮像面に位相差AFセンサーを搭載しており、ライブビュー撮影および動画撮影に合焦時間の短縮を図る「ハイブリッドCMOS AF」を利用できる。連写速度は最高4コマ/秒で、ISO感度は常用ISO100〜ISO12800。感度拡張によってISO25600まで利用できる。

 ハイブリッドCMOS AFはEOS Kiss X6iから導入されているが、新製品では撮像面AF可能エリアが拡大した(ライブビュー標示範囲の縦横80%)「ハイブリッドCMOS AF II」となっており、また、キットレンズがステッピングモーターを搭載した新レンズ「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」となったこともあり、より快適なライブビュー撮影を行える。

photo ストロボ「スピードライト 270EX II」(別売)装着例

 ライブビュー/動画撮影時のAF方式は顔認識+追尾優先、ライブ多点、ライブ1点の3種類でタッチシャッターにも対応。ハイブリッドCMOS AF IIの搭載もあり、動画撮影時に被写体が画面中央になくとも追尾しながらのピント合わせを行える。搭載するマイクはモノラルだが、音割れを防止するアッテネーターを備えるほか、動画ファイルの4Gバイト制限もない。位相差AFの測距点は9点(中央F2.8クロス)で、ファインダーの視野率は約95%、倍率は0.87倍となっている。

 撮影モードダイヤルにはP/A/S/M/SCN(スペシャルシーン)などを用意。SCNには新たにシャッタースピードを速めに保つ「キッズ」、食べ物がおいしく見えるように明るく色鮮やかに写す「料理」、露出のバラツキを押さえて幻想的な雰囲気にする「キャンドルライト」を加えた。

 CA(クリエイティブオート)にも、1回の撮影でエフェクトあり/なしの2枚を保存する「エフェクトショット」と、プレビューで効果を確認しながら背景をぼかす「ぼかしシミュレーション」を備えている。「クリエイティブフィルター」は撮影前に効果を確認できるようになり、動画へも適用が可能となった。そのほか、カメラ内トリミング機能や、これまで上位機種にのみ搭載されていた静音撮影機能も搭載されている。

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