新年度となって初のランキングだが、定番一眼レフが強いという傾向に大きな変化は見られず、トップ10ランキングの新顔もダブルズームキットが2位にランクインしているニコン「D5100 18-55VRレンズキット」で、顔ぶれとしての変化には乏しい。
一方でちょっと興味深い動きが見られるのはコンパクトデジカメのランキング。パナソニック「DMC-S2」が首位をキープし、オリンパス「VH-410」が新たにランクインするなど、基本的には実売1万円代前半までの低価格機が強い傾向に変化はないが、EXILIMシリーズ最上位機種となる「EX-ZR1000」や光学20倍ズーム製品では世界最小最軽量をうたう「DSC-WX300」といった、特徴ある高付加価値タイプの製品もランキング中位に姿を見せている。
EX-ZR1000は“快速シャッター”といった撮影機能や35ミリ換算24〜300ミリ相当の光学12.5倍ズームレンズなどは先行して登場したEX-ZR200/300に近いものの、自分撮り可能な180度まで跳ね上げることのできるチルト式液晶と動体検知という他製品にはない特徴を備える。
DSC-WX300は光学20倍のズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラの中では世界最小で最軽量の製品。20倍ズームのコンパクトデジカメ自体はすでにそう珍しいものではないが、96(幅)×54.9(高さ)×25.7(奥行き)ミリのボディは胸ポケットにすらすんなりと収まり、なおかつバッテリー寿命も長く500枚が撮影可能と、ZR1000のようなユニークさはないかもしれないが、総合力の高いモデルといえよう。
スマホカメラに押される状況が続くコンパクトデジカメだが、スマホにはないカメラ専用機としての魅力を備える製品が手ごろな価格で登場すればヒットとなる――。EX-ZR1000とDSC-WX300のランキング躍進は、そんな感想をいだかせてくれる。
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