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第163回 イマドキのランチ撮影と基本とスマホの関係今日から始めるデジカメ撮影術(2/3 ページ)

» 2013年04月19日 11時59分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

角度や構図を考えてみる

 カメラのセッティングができてればそれなりに撮れるけれども、あと一工夫で写真のクオリティはぐっとアップする。

 とりあえず出てきた料理をいっぺんに……というのはあまりよくない。記録としてならとにかく、散漫な印象になるからね。

 なんだかもうテーブルにいろいろと写ってるし、広角で撮ってるのでお茶碗とか楕円形に写ってるし、ごちゃっとしすぎ。味噌汁なんて写らなくていいし。

photo 無理矢理全体を撮ろうとすると、あまりきれいにおさまりません

 そんなときは対象を絞るべし。お皿すら全部写ってなくてOK。できれば広角側は使わず、ちょっとズームしてポイントを抑える。洋食屋さんのハンバーグって感じにしたいので、ハンバーグをメインに。

photo このくらい寄っちゃってOKだ

 いや、光の当たり方がイマイチだし、卵が添えられてるところが洋食屋さんっぽいよな、とお皿の角度をちょっと変えてみた。

photo ちなみに右側に窓がある。ちょっと光の当たり方を変えるだけで写りが変わる

 この方がいい感じ。

 縦位置にしてみるのも悪くないアイデアである。

photo 縦位置で

 真上から撮るというのもひとつの手である。ちょっと意外性があって面白いけど、お店の中で立ち上がって撮るのもちょっと目立つので、まあその辺は上手に座ったまま撮ってくださいということで。

photo ほぼ真上から

 でも真上から撮るときは、照明に気をつけること。天井からのスポットが当たってたりするとこんな悲惨なことになります。何にしろ、自分やカメラの影がかからないような角度で撮るのは基本。

photo まあわざと撮ってみたのだけど、こんな風に影が落ちては台無しです

 時には真上から撮るべき料理もたまにある。こんなのとか。

photo ゴハンが猫の顔。茄子とオクラで肉球。こんなカレーライスが出てきたら、誰だって食べる前に撮っておきたいと思うでしょう

 猫カレー。ちなみに、猫まる茶房という金土日しか開いてないお店で食べられます。

 前からのショットとは逆に、低い位置から撮った方が立体感が出てきれいに撮れる料理もある。

photo 普通に座ってる人目線で撮ったパスタ
photo 低い位置から狙ってみた

 一瞬でどの角度でどうやって撮ろうか考えてさっと撮るのが楽しいわけである。例えばハンバーガーが来た。でも撮ってもハンバーガーに見えない。そういうときは左手に持って撮る。そんな感じ。

photo ハンバーガー、にはみえません
photo 手で持つとハンバーガーらしくなる

 何にしろおいしそうと自分で思えてその料理の特徴がわかるアングルを探すのが大事ということですな。

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